出版社内容情報
サイトに書かれていたある事件情報──それは警察しかしらない情報のはずだった……。
内容説明
ネット上の書き込みは悪夢となり人を襲う―“ゲームマスター”の指令に従い、しらぬうちに犯罪に加担していたヘンリクは国外へ逃げた。不安から逃れるため潜伏先で美女に溺れるが、その彼女が死体となって発見される。これも何かの“ゲーム”か?一方、要人警護隊隊員レベッカは仕事で失態を演じ、うちひしがれていた。そんな時、ネットで自分に関する書き込みを見つける。その内容は次第に生活の細部にまで到り…。
著者等紹介
デ・ラ・モッツ,アンデシュ[デラモッツ,アンデシュ] [de la Motte,Anders]
1971年生まれ。元ストックホルム警察の警官で、現在はセキュリティ・コンサルタントとして仕事をしながら小説を執筆。2010年『監視ごっこ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)で作家デビューし、スウェーデン推理作家協会賞の新人賞を受賞した
真崎義博[マサキヨシヒロ]
1947年生、明治大学英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
siva
20
読みながらずっと意味がよくわからん‥もう少ししたら開示されるんやろか‥と思いながら半分ほど読んだあたりではっと気づいた!三部作の真ん中だよ(。-_-。) 図書館本で帯もなく、裏表紙の説明では三部作なんて書いてなかったさ。最初から読んでたら面白かったかもね。デビッドフィンチャーの映画、ゲームみたいな設定の話。あーあ。2016/03/28
ほちょこ
14
ダメダメ青年ヘンケとエリート警官姉のベッカの第2弾。ただし、今回は姉もそれほど優秀ではなく、勘の鋭さゆえにトラブルに巻き込まれ、さらに弟の小さなミスの数々が合わさって、収拾がつかない物語。私ならタイトルは「にっちもさっちも姉弟」とつけるな(笑)2016/02/16
bapaksejahtera
10
三部作らしいがその前作「監視ごっこ」で、地下鉄で手に入れた携帯から、ゲームに引きずり込まれ熱中するうち起こる様々な事件。主人公HPは、友人や要人警護官である姉の助けを得て、ゲームの本部を叩き潰すが、尚彼らの追跡を恐れドバイで逃亡生活。そこで殺人事件に巻き込まれ、何とか免れて母国瑞典に送還される。他方姉もスーダンでの大臣警護失敗を仕組まれ失意の帰国。姉弟は偶然に導かれてかWEB世界の恣意的撹乱を企図する企業との戦いに挑む。都合の良い展開と工作自在なプロットの多用。出来は前作に劣る。次作ははてどうした物か。2025/01/03
中海
4
三部作の二番目とのことで、ところどころ「さっしろよ」的なおいてけぼり表記が見られた。テンポが良く(良すぎ)その割に話はゆっくり進むので読みやすい。全体的には得意な感じかなあ。ネタがわかってしまうと、むしろこれだけの題材をよくもここまでふくらませたなーという感じがして、ドラマの脚本書けば向いていそうな。さらっとしてるのは結局一ヶ月後には全て忘れちゃうのよね。2022/12/27
やすお
3
「監視ごっこ」の続篇。ゲーム3部作の2作目だ。「監視ごっこ」を読んでおかないと話についていけないので、順番に読んでいくのがよい。本作品も主人公のHPがゲームの黒幕の影に怯えながら、さまざまなトラブルに巻き込まれていく。場面展開は激しく、スピード感は申し分ない。HPのストーリーとHPの姉のストーリーが交差しながら物語が進んでいくのだが、まったく異なるストーリーの間に奇妙なシンクロや偶然があり、多少ご都合主義みたいなところはあるが、楽しく読ませてくれる。早く続きが読みたい。映画になっても面白いかなと思う。2016/02/19
-
- 電子書籍
- MJ無線と実験2019年9月号