出版社内容情報
華やかなレースのスタートを血に染める銃弾一発。またしてもサンドハムン島は震撼する
内容説明
サンドハムン島の観光シーズンを盛り上げる、恒例の外洋ヨットレース。多くの観客やマスコミが見守る中、スタートを待つ参加艇がずらりと並ぶ。鳴り響くスタートの号砲。その瞬間、レースの本命だった高名な弁護士が、自艇の舵輪の前で血を噴き出して倒れた。狙撃されたのだ。現場に居合わせたトーマス警部は直ちに捜査に着手。しかし被害者の人間関係は複雑で捜査は難航する。犯人の動機はどこに?好評シリーズ第二弾。
著者等紹介
ステン,ヴィヴェカ[ステン,ヴィヴェカ] [Sten,Viveca]
Post Nord(スウェーデンとデンマークの郵便会社)の法律顧問をつとめるなど、成功したキャリアウーマン。1959年ストックホルム郊外の生まれ。ストックホルム大学とストックホルム商科大学を卒業後、多くの企業で法務関係の仕事に携わり、法律書も執筆した。現在も夫と三人の子供と共にストックホルム郊外に在住。2008年に『静かな水のなかで』でデビューした。以後シリーズ作品は2013年までに六冊に及び、スウェーデンではテレビドラマ化もされている
三谷武司[ミタニタケシ]
1977年生、東京大学大学院人文社会系研究科単位取得満期退学、東京大学大学院情報学環准教授、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
み
19
シリーズ2作目、ノラは別れた方がイイのに…。北欧は、もっと性差がないと思ってたが、そうではないのね。翻訳されてるのは残り一作らしい>_<2025/02/23
Masa
11
読了。1作目より人間関係ぐちゃぐちゃしてきていい感じに熟成されてきています。ヘンリクは嫌いだけど、ノラと別れてほしくはないなぁ。殺人事件? ああ、ついでです、ついで。トーマスとカーリンもどうなるのか。警察学校から戻ってきてからまた進展かな。トーマスとノラがくっつくようなことだけは避けてほしい。ミステリ? ああ、ついでです、ついで。2018/08/24
星落秋風五丈原
11
ヨットレースが始まるや否や裕福な男性が殺される。そして意味ありげな彼の行動が挿入されて、一体彼と事件との関係は?と関心をかきたてていく書き方がうまい。ただノラの結婚生活は暗礁に乗り上げそうな気が。2014/09/19
くまたろう
6
事件は意外なドンデン返しで驚いた。時々フラッシュバックや視点切り替えが挿入されているが、急に入り込む感があるため理解するのに躊躇してしまう。事件はともかく、トーマスとノラの選択が気になる。あんな夫なんて許せないけど、ノラは許してしまうのではないかなぁ。この主人公2人の決断が気になるため次作が早く読みたい。2014/01/15
熊猫
5
キャラクターそれぞれの様々な愛の形が描かれる。 自分に一途に思いを寄せる歳の離れた上司の娘との関係に悩むトーマス警部。 思いもよらず手に入った遺産をめぐり夫と対立するノラ。 女好きだった被害者に振り回される愛人たちとそれを見て見ぬ振りをしていた妻。 そこにうまく事件が絡んで、ページが進ったらw 犯人の動機に結びつく真相には「そこかい!」ってびっくりしたけど、ラストのおまけにはちょっと胸がスカッとしたり。 明るめなミステリなのがイイね。2014/05/01




