出版社内容情報
単純に見えた売人殺しの裏に意外な事件が。現役警官が描くリアル・ポリス・ストーリー
内容説明
公園の木にぶら下がる女の首吊り死体。自殺なのは間違いないが、事件は事件だ。誰かが木登りをして、死体を下ろさなければならない。ひと騒動の末になんとか片付けると、今度は若い男の射殺死体が発見される。現場に駆けつけて死体の持つ免許証を見たニューヨーク市警の刑事ニックと相棒のエスポジートは驚いた…夜も眠らぬ大都会で次々発生する難事件、珍事件、日夜奮闘する刑事たちの姿を描く傑作ポリス・ストーリー。
著者等紹介
コンロン,エドワード[コンロン,エドワード] [Conlon,Edward]
1965年ニューヨーク市ブロンクスで生まれ、市の北側のヨンカーズ近郊で育つ。1987年にハーヴァード大学を卒業し、その後ニューヨーク市警入り。パトロール警官から2001年に刑事に昇進。その間に筆名を使って『ニューヨーカー』などにコラムを執筆し、それらをまとめた処女作Blue Blood(2004)が絶賛される。『赤と赤』は2011年に発表したフィクションのデビュー作で、アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の最優秀新人賞候補になった
鈴木恵[スズキメグミ]
早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
書斎六尺
18
著者はニューヨーク市警の現職の刑事だ。先ず自殺と思しき首吊り死体と男の射殺死体が発見される。この事件を担当するのは、内省的で忘れることが苦手なアイルランド系のニックと二世代前にシチリヤから移住してきた楽天的で前向きなエスポジートの二人だ。事件の謎解きと緻密な捜査を期待して読み始めたが全く違っていた。刑事の日常が事細かく描写される中事件が進捗しない。しかしこの性格の真反対な刑事の友情や苛立ち、市警での手続き、尋問、操作手順、そのリアリティーこそNPDの刑事が書けるものなのだ。少しの我慢と期待を持って下巻へ。2013/10/06
對馬 正晃
7
どの事件がメインストーリーになるのだろう?と思いつつ、淡々と進む。起伏が少ないのでペースは上がりませんね(苦笑)2024/05/26
mayumi
5
うーん。登場人物の誰にも感情移入できない。著者は警察官だったそうなので、リアルではあるんだろうけど。あまり面白くないかなあ。2014/09/15
わたなべよしお
3
ニューヨーク市警の刑事の日常がうまく描かれているというのだろうか。どこまで読んでも大事件は起こらない。大事件を核にした物語と思い込んでいたから、最初はアレ?という感じだった。小さな出来事をどんどん積み上げていくというスタイルだ。だから、個々のエピソードは結構、面白い。下巻はどうなるか?2013/10/10
一柳すず子
1
内部監査に目をつけられた男と組むことになった警官ニックの日常を描く警察小説。根幹の事件はあるんだけどいくつかの事件が絡み合い、関係者には命を狙われ、相棒を心底信用もできず悩ましい。2016/01/31