出版社内容情報
心の傷を抱えて孤独に生きるキャシーに過去からの見えない影が迫る。緊迫のサスペンス
内容説明
ある日キャリサンが出会った、青い目を持つハンサムな男性リー。ふたりはたちまち熱烈な恋に落ち、付き合いはじめた。その四年後、彼女は常に不安にさいなまれ、他人を警戒し、自室の錠が下りているか執拗に確認する日々を送っている。彼女とリーのあいだにいったい何が?そして、キャサリンがついに立ち直ろうと決めたとき一本の電話が彼女のすべてを脅かす…イギリスでベストセラー。息もつかせぬ傑作サスペンス登場。
著者等紹介
ヘインズ,エリザベス[ヘインズ,エリザベス] [Haynes,Elizabeth]
英国サセックス州で育ち、レスター大学で英語、ドイツ語、美術史を学ぶ。自動車の販売営業や製薬会社の医薬品情報担当者など様々な職を経て、現在は警察で情報分析官を務める。2011年に発表されたデビュー作である『もっとも暗い場所へ』は、英国で15万部を突破するベストセラーとなり、29カ国で刊行された。2012年に第二長篇を発表。現在ケントに夫と息子とともに暮らす
小田川佳子[オダガワヨシコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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barabara
6
英国ベストセラー、29カ国で翻訳、期待大でスタート。ミステリーというより、これはサスペンス、かなりホラー寄り。親しくなる前は誰もが認める好人物、しかしその裏は…自分のスイッチ一つで急に切れ始め、その切り替えは全く予想がつかない。いわゆるサイコパスのリー、なす術もなく暴力に怯えるキャシー。無力ってこういう事を言うんだろうな、とつくづく思った。暴力の場面になると、まるで自分の鼻がめり込み骨が折られ、唇が腫れ上がる気がしてくるほど。読み手が女なら誰もが無力感に泣き出したくなるはず。⇒ 続2013/06/09
mesu
3
私好みではありませんでしたが、読みやすかったし過去と戦いながら生きる女性は、応援したくなりました。評価★★★(最高★5)2013/05/24
ゆかりん
1
恋人との付き合いの中で感じた恐怖から強迫神経症になってしまった主人公の、恋人との交際時期の描写と、その後の強迫神経症で苦しむ時期の描写が交互に綴られている。特に強迫神経症の時のパニックの発作の描写や周囲となかなかうまく付き合っていけない苦しみの描写が長く続くのだが、パニック障害の気がある私にもリアルさの感じられるもので、でもテンポが良くてどんどん読み進めることができた。長めだけど一気に読めました。2017/04/26
NAo
1
読みやすくて休みの日にいっきに読みました‼…というか、ラストが気になって途中では眠れませんでした‼‼あとから姉にもすすめたんですが好評でした☆2015/05/10
オーネ
1
ここまでひどく直接的な暴力は受けたことはないが、似たような追いつめられた経験があるので、昔を思い出して不安定な気持ちになった。せっかく離れられたのに、自分から取り戻そうとしてしまうのもよく分かる。 また強迫神経症の描写がリアルで、読んでて辛かった。2014/06/28