内容説明
2年ごとに発生していた、現場に食塩が残される謎の事件を追う特捜部Q。次の不審死も近いうちに起こることが明らかになり、必死に捜査を続けるなか、カールの自宅から大量の麻薬と現金が見つかる。警察の麻薬捜査班により、カールがあの未解決事件の重要参考人になっているとヤコプスンは知らされる。特捜部Qのメンバーにも危険が迫るなか、カールの出した答えとは―。シリーズ完結目前の第9弾!
著者等紹介
エーズラ・オールスン,ユッシ[エーズラオールスン,ユッシ] [Adler‐Olsen,Jussi]
1950年、コペンハーゲン生まれ。10代後半から薬学や映画製作などを学び、出版業界などで働く。2007年、〈特捜部Q〉シリーズ第1作の『特捜部Q―檻の中の女―』がベストセラーとなった。シリーズ第3作『特捜部Q―Pからのメッセージ―』(2009年)で北欧ミステリの最高峰である「ガラスの鍵」賞、シリーズ第4作『特捜部Q―カルテ番号64―』(2010年)でデンマークの文学賞「金の月桂樹」賞を受賞した
吉田奈保子[ヨシダナホコ]
1974年生、立教大学文学部ドイツ文学科卒、ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hanchyan@ふむ……いちりある
26
引きがパねえなー!おかげでぜんぜん「1作読み終わった」て気がしないよ(笑)罪だわ〜(笑)2025/03/30
ひで📚🏈
24
「私たちの殺人犯は一日中おならをしっぱなしのラクダみたいですね。悪臭を振り撒きながらも最後は砂漠を渡りきって乗り手を目的地に送り届ける」今回も強烈な女性犯人キャラの登場でした。カールが逮捕されて次回最終回はどうなる?と思って読了しましたが…作者が変わってシリーズ継続…との事。引き続き翻訳されて日本で発売されるのか?いいタイミングでシリーズ終了してほしかったような…気もしますが。とりあえず次回が本編?最終回…楽しみです。2025/07/08
sosking
9
今回の事件が解決していく様は、このシリーズの初期の頃の謎解きとハラハラ感を感じました。なので、結構お勧めだと思います。ただ、全体の展開としては、全く中途半端で次回作を読まないといけないものとなっています。カールの過去の事件が、カールの記憶の欠如によるものなのか、それとも起死回生のどんでん返しがあるのか、最後はどちらに転ぶのでしょうか。ん~~、2年後までこの展開を覚えていられるのかな。2025/04/16
killeerqueen3
7
2年ごとに起こる不審死事件を追いかける特捜部Q。そして第1作から続くカールをめぐる未解決事件にも新展開があり今作も文句なしに面白い。今作で描かれる事件はその動機からして、現在ウクライナ、そしてガザで起こっていることと全く通じている。またコロナ禍で書かれているとあってデンマークではあの時期に何が起こっていたのかを知ることもできて興味深かった。最後のカールをめぐる展開は衝撃でもあり、最終作を早く読みたくて仕方がない。それ以降は作者を変えてミレニアムのように物語が続くらしいけれど、そこはちょっと不安ではある。2025/04/28
たけのうみ
1
42025/07/10