ハヤカワ・ミステリ文庫
はいつくばって慈悲を乞え

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151787522
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

元モデルの美女ロクシーは夫を射殺した。すべてを強盗の仕業に見せかけようとするが、真相に勘づいたギャングにゆすられる羽目に陥る。偶然そこに現われた傭兵ビリーは、遺産の一部とひきかえにロクシーの護衛を買ってでる。しかし事件の周辺をかぎまわる野心的な刑事や、残虐な脱獄囚の思惑がからんだ末、地元のギャング団をまきこんだ壮絶な闘いがはじまる―息をのむ圧倒的な疾走感。クライム・スリラーの傑作誕生。

著者等紹介

スミス,ロジャー[スミス,ロジャー][Smith,Roger]
南アフリカ共和国ヨハネスブルグで生まれ育つ。脚本家・プロデューサー・監督として活躍したのち、2009年に『血のケープタウン』で作家デビュー。同作はドイツ犯罪小説賞(国際部門)を受賞し、映画化が決定している。ケープタウン在住

長野きよみ[ナガノキヨミ]
日本大学芸術学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

35
南アフリカを舞台にしたクライムノベル。セレブ妻が強盗にのっかって夫を殺害する冒頭から、疾走感たっぷりでラストまで駆け抜ける作品です。事件を主軸に、故郷に帰ってきた元警官(ストイック!)と、ギャングやら腐敗刑事やらが複雑に絡み合いながら、灼熱の国で暴力沙汰がエスカレートします。ドキドキ・ハラハラは申し分ないのですが、読みながら顔をしかめてしまうような酷い展開。多くの人が死に、そのあまりにもグロテスクな様のため、南アに対して恐怖感が芽生えてしまいました。邦訳タイトルは秀逸ですが、内容とはあっていないですね。2018/05/31

GaGa

30
ロクシー・パーマーとその夫ジョーは、襲われた夜、アフリカの食人者の男とその女であるウクライナ人の売春婦と夕食をともにした。………この書き出しの二行が何か凄い(笑)ケープタウンクライムバイオレンスの第二弾。正直、私は前作の「血のケープタウン」の方が面白かった。しかし、この作者が書く容赦のない物語は好きです。しかし、南アフリカでよくW杯はできたものだな(苦笑)2011/10/31

GAKU

22
お気に入りさん情報からの初読み作家。まずタイトルが秀逸!さらに内容はタイトルの期待を裏切らないどころかそれ以上!登場人物全員悪者ばかり、というかもう狂ってる奴らばかりだ!”慈悲を乞う”間もなく、次から次への暴力と残酷描写に息つく暇もない。特に脱獄囚のパイパーなんて、今まで数多くのクライムノベル読んできたけど、ここまで非道な奴は初めて。解説の結びの詞「いや、これは凄い小説だ。」これが全てを表してます。舞台の南アフリカ、絶対行きたくない国No.1になりました。クライムノベル好きの方には、絶対お薦めです。2015/08/02

アーチャー

15
日本に生まれてよかった~と心底思える衝撃作。はいつくばって慈悲を乞うても許す価値のない奴がかなり登場して、読み終えるのはかなりハードだったぜ。2015/10/07

あつぼう

13
一日に五十件の殺人、二十六秒に一件の強姦事件が発生する南アフリカのケープタウンが舞台なんで、当然想像を絶するような暴力が蔓延る小説となってます。純粋にいい奴が登場しないし、悪人が総出演して負の連鎖を起こすけど、女性や子供にも全く容赦しないところが怖い。警察であろうが刑務所であろうがお金で何でも買収出来てしまうから正義なんで言葉はこの小説には不必要ですね。この小説で描かれてる世界が本当に南アフリカで起こってると思うと毎日生き抜くのが大変やと思う。それにしても何と人の命が軽い国やろう・・・。2011/07/23

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