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ハヤカワ・ミステリ文庫
春嵐

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151786587
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

人気映画スターの部屋で若い女性が変死。事故を主張するスター側の依頼で真相解明に乗り出すスペンサーは、その過程で一人の青年と出会う。シリーズ棹尾を飾る傑作

内容説明

ボストンで新作映画を撮影中の排優ジャンボ・ネルソンの部屋で、若い女性が変死した。人気スターのスキャンダルにマスコミは大騒ぎし、誰もが断罪を求める。だが事件を担当するクワーク警部は証拠もなしに彼を逮捕する気はなかった。クワークの示唆を受けたスペンサーは、弁護側に雇われる形で調査に乗り出したが、そこでジャンボの護衛についていた一人の青年と出会う…圧倒的な支持を受けてきた人気シリーズの最終作。

著者等紹介

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

301
★★★☆☆ スペンサーシリーズ第39作目にしてパーカーの遺作。 ここに来て初登場のZことゼブロンが本当に魅力的で良いキャラだった。彼とホークの共闘だったり、彼の恋愛だったり、これからの展開が期待ができたのに残念でならない。 メインとなる女性の死の真相が消化不良なまま結末を迎えたのは少し残念。でも、スペンサーとゼブロンの関係性が名作『初秋』を彷彿とさせるなど、最終作に相応しい良作だったと思う。2022/12/13

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

105
夢見がちなタフガイ、自分のスタイルを貫くボストンの私立探偵スペンサーシリーズ39作目。捜査中にスペンサーがやっつけた映画俳優の用心棒は、挫折した学生フットボールのスターだった。アメリカ先住民の血をひき身体能力が自慢だった彼は、スペンサーの下に身を寄せ真のタフガイとして成長していく。名作『初秋』を思わせるストーリー展開。事件を起こした俳優の背後にいた悪の組織との対決が迫る。かつて敵対したこともあるギャングたちは援護を申し出るが、それを断り弟子と二人で死地へ赴くスペンサー。時代遅れのヒーロー。大好きだ〜♪2015/10/19

アイゼナハ@灯れ松明の火

31
作者急逝によりシリーズ最終巻となった本書。大いに尻切れトンボ感を味わう覚悟で読み始めたのですが…何て不思議。結構満足してしまっている自分がいます。それは多分このお話が、スペンサーの隣で動けるもう一人のポール、Zとの新しい関係が始まる話であったから。終わりではなく未来に向かう話だったから、もう読めないけど、スペンサーの日常はこれまで通り続いていくんだって素直に感じられて…こういうお別れの仕方も案外悪くなかったのかもね。自分のスタイルを貫くことについて、様々なことを教えてくれたスペンサー。貴方に感謝を。2012/11/22

白きゅま

30
スペンサーシリーズ最終作。ボストンで新作映画を撮影中の俳優ジャンボ・ネルソンの部屋で、若い女性が変死した!事件を担当するクワーク警部から事件の真相解明の協力を依頼されたスペンサーだが、果たして彼は殺したのか?はたまた事故なのか?新キャラクターのゼブロン・シックスキルが登場して、思わず代表作の「初秋」を思い浮かべます(^o^)高校時代から四半世紀に渡って読書の楽しみを教えてくれたパーカーに感謝です(^^)/それにしても、最後の最後まで相棒であるホークの活躍が見れなかったのは、本当に残念です(T_T)2013/11/10

つねじろう

17
初秋を読んでからファンになり、発売と同時に読んでいた。バブルの始まりで病み始めたアメリカをタフで饒舌な探偵が抉って行くのが面白かった。ボストンの情景描写も登場人物もオシャレでスタイルが際立っていて憧れた。スコッチソーダを教えてもらった。でも悪党くらいからズレが生じポットショトを最後に読まなくなった。最後の作品と言うので読んでみると、きちんと探偵やってるし元のスペンサーに戻っていた。「闘い方は教えられるが、タフになりたいのなら自分でなるしかない。」恰好いいセリフ回しも戻って来た。もう一度遡って読んでみよう。2012/11/23

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