内容説明
「僕という人間を形作った出来事は、すべてその川の近くで起こった。川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。
著者等紹介
ハート,ジョン[ハート,ジョン][Hart,John]
1965年、ノース・カロライナ州生まれ。現在も同州に在住。幼年期を作品の舞台となったローワン郡で過ごす。デイヴィッドソン・カレッジでフランス文学、大学院にて会計学と法学の学位を取得した。会計、株式仲買、刑事弁護など様々な業種で活躍したが、やがて職を辞し、作家を志す。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞にノミネートされた『キングの死』で華々しくデビューし、その後、第二作となる『川は静かに流れ』で同賞の2008年度最優秀長篇賞に輝いた
東野さやか[ヒガシノサヤカ]
上智大学外国語学部英語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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