ハヤカワ・ミステリ文庫
血の流れるままに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 550p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784151755057
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

エジンバラ市長の娘が誘拐される事件が発生。リーバス警部は容疑者の少年二人を見つけるが、追い詰められた彼らは身を投げ自殺してしまう。時同じくして、銃を持った元受刑者が議会議員を急襲するが、元受刑者は議員を殺さず、自らを撃ち抜き死んでしまう。一見なんの関係もない三人の自殺を調べるリーバスに、なぜか各方面から捜査中止の圧力が…世界のミステリ界をリードする著者が描く、一匹狼リーバスの単独捜査。

著者等紹介

ランキン,イアン[ランキン,イアン][Rankin,Ian]
1960年、スコットランドのファイフに生まれる。1987年、一匹狼の刑事ジョン・リーバスを主人公にした『紐と十字架』を発表し、その後シリーズ化。第8作『黒と青』(1997)で英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞、第13作『甦る男』(2001)で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞。現在シリーズは第17作まで書き継がれている。短篇の名手としても知られ、「動いているハーバート」(1996)で英国推理作家協会賞ショート・ストーリー・ダガーを受賞している

延原泰子[ノブハラヤスコ]
大阪大学大学院英文学修士課程修了、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ribes triste

14
逮捕寸前に目の前で自殺した若者たち。心に残るその影を追ううちに、いつしか権力の壁が立ちふさがる。休暇中のギリギリ単独行。リーバスは格好悪くて、むしろダメ人間に近いかもしれないが、権力にも地位にも屈しない不屈の姿があります。そして、どんなにダメな父親でも娘は父を愛してるのです。2016/05/11

bapaksejahtera

13
リーバス警部シリーズ第7作。第1作「紐と十字架」第2作「影と陰」は読了。第3~6作は翻訳がない。未訳の間に主人公の周辺事項で読者として知っておくべきことが加わっているようで不親切だが、翻訳者に求めることではない。本作でも1、2作と同様、UKの支配下、いびつで不公平な支配システムに置かれるスコットランドに、主人公の、憤懣はあるが聊か投げやりで少々破戒的な行動は変わっていない。今回はスコットランド省を実質的に制御する官僚トップに戦いを挑む。特に後半に至り、筋立てがやや荒っぽくなるが、次を読む気にさせる作品。2021/07/06

tom

6
一週間かかった。長い長い。リーバスの悪意のあるユーモアに笑いながら,展開を追う。なかなかの値打ちもの。不思議な自殺と奇妙な誘拐劇。背景に権力者たちのエゴ。2010/10/01

こみっく

5
間4作品が抜けているので、ペイシェンスとのいきさつやサミーと 母親との関係がどうなったとか分からないのがもどかしかった。事件の方はどんどん大きくなってさすがのリーバスも「体制」には逆らえず取り込まれてしまうのかと諦めかけたが、最後、意地を見せてくれ少し溜飲が下がった(本当だったらとっくに消されてそうな気もするが…)。ジルはもう少しかっこいい女性かと思っていたのに。でもリアルかな。2019/04/26

三門 優祐

3
社会の闇に立ち向かう男一匹リーバス。キャラクターもプロットも上質。『紐と十字架』の時とは比べ物にならんな。2009/06/21

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