ハヤカワ・ミステリ文庫
弁護士はぶらりと推理する

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151744518
  • NDC分類 973
  • Cコード C0197

内容説明

イタリアの美しき孤島サルデニアの弁護士ブスティアヌは、今日も食後の習慣である散歩をしながらの思索にふける。彼の頭を占めるのは、羊泥棒から転じた殺人事件や自殺騒動の奥深い謎、そして美人を賛える詩もちょっぴり。人情家でロマンチストな弁護士が辿り着く事件の意外な真相とは?十九世紀末に実在した弁護士のスローライフな推理の日々を描く「いかなるときでも心地よきもの」と「空から降る血」の二篇を収録。

著者等紹介

フォイス,マルチェロ[フォイス,マルチェロ][Fois,Marcello]
1960年サルデニア島ヌーオロ生まれ。86年ボローニャ大学卒。92年Ferro Recenteでデビュー。95年にPictaでカルヴィーノ賞、97年にNullaでデッシー賞を受賞するなど、数々のイタリア文学賞に輝く。さらに2003年には「いかなるときでも心地よきもの」の英訳作品The Advocateが英国推理作家協会賞エリス・ピーターズ賞にノミネートされるなど、その実力は国内のみならず、海外でも広く認められている。近年は劇作家やTVのシナリオライターとしても活躍。妻と二人の息子と共にボローニャ在住

草皆伸子[クサカイノブコ]
東京外国語大学卒、イタリア文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨリ

0
一応事件も起こるこけど、それより島気質とか独自の文化とか方言、空気と風景でこの物語ができているみたい。2010/06/20

コカブ

0
19世紀末、イタリアのサルディニア島ヌーオロの弁護士ブスティアヌを主人公にしたミステリー。刑事弁護を専門にしていて、外(ローマの中央政府)から”押し付けられた”近代秩序に困った貧しい人を助けているのだという。「いかなるときでも心地よきもの」と「空から降る血」を収録している。どちらも読者も謎解きをするというよりは、ブスティアヌが謎を解き明かしていく過程を追っていくような形になる。でも、一応は本格推理なのかな?”ブスティアヌはローマから刑法を押し付けられて困っている民衆の味方”、というのが印象的だった。2014/02/23

ジャッキー

0
推理小説というよりは純文学。イタリアの田舎町で散歩をしながら事件の推理をする弁護士が登場。その弁護士が、二つの不可解な事件の謎を解くお話です。ミステリ小説としては、やや物足りなさが残るがイタリアの翻訳家、草皆氏の訳は、叙情豊かで素晴らしい。2012/04/16

SP**

0
イタリアもといサルディアの文化なるものを知っていなければ、少し頭を悩まされる部分が多い本かもしれません。推理と言うよりはサルディニアの文化が全面的に押し出されていた。ブスティアーほど、人の心にスッと寄り添える人はいないのではないかなと思う、彼はまさしくヒーローだった。2019/07/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/81750
  • ご注意事項

最近チェックした商品