内容説明
熱い!皮膚が焼け、炎が肺に入ってくる!マンハッタンに突如出現した連続殺人鬼は、高級マンションの住人ばかりを次々と縛りあげ、ガソリンにひたし、焼き殺していく。黒焦げ死体の横に必ず残される雨傘はいったい何を意味するのか?市警機動捜査班の名コンビ、スタックとリカは、パニック寸前の市民を守るため、犯人追跡に全力を傾ける―9・11後のニューヨークをさらなる悲劇が襲う。名手が放つ最新サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miri
24
人の身体に火をつけるという連続放火魔の正体に、リカとスタックの刑事コンビが挑む。時代の狭間に忘れられたような翻訳ミステリーだったが、思ったより面白かった。情報を小出しにして、犯人の正体に迫っていく書き方はオーソドックスで、最後まで犯人が誰なのか絞り込めなかった。ミスリードさせようとする道筋もあちこちに忍ばせてある。それにしても500pを超える分量は多過ぎて、これは半分読まなくても話が通じたかもと思ったり…2019/07/04
ヒロフ162
1
ニューヨークを舞台に、連続放火殺人事件を追う男女ふたりの刑事が活躍するサスペンス。容易な言葉をえらんで綴られたストーリーは、実際のところ、かなり読みやすい。だが、その読みやすさを持ってしても、物語に弾みがつき、勢いがつくのが、中盤近くなのがとても惜しい。ただ、犯人の動機はユニークかも。結論。まあまあ、かな。2014/09/07