内容説明
黒き水をたたえた湖のほとり。三人の裸の女子生徒が呪文を唱えながら、身体を水にひたす―ラテン語の教師ジェーンは母校の女子高に赴任した直後、この奇妙な儀式を目撃した。まもなくこの中の一人が自殺未遂を起こし、さらにそのルームメートが凍った湖の中で死体となって発見される。やがて次々と起こる惨劇の根は、学園創立当時から潜んでいたことが明らかになるが…美しき花の園に昏き死が満ちる戦慄のサスペンス。
著者等紹介
グッドマン,キャロル[グッドマン,キャロル][Goodman,Carol]
ヴァサー大学卒業後、ラテン語教師として働く。雑誌に短篇を数作発表していたが、2002年『乙女の湖』で長篇デビュー。アメリカの著名な書評家オットー・ペンズラーから「少女たちの傷つきやすい青春期を鮮やかに描きだしたミステリ」と高く評価された。ニューヨーク州ロングアイランド在住
津森優子[ツモリユウコ]
慶応義塾大学文学部卒、英米文学翻訳家
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