内容説明
マンハッタンのメトロポリタン歌劇場で、ロイヤル・バレエ団のプリマ・バレリーナが失踪した。その後彼女は、劇場内の人の立ち入らぬ巨大な通風筒の底で、無惨な墜死体となって発見される。一体彼女に何が?プリマのエージェント、後援者、劇場の芸術監督、プロデューサーら関係者が捜査線上に浮かぶが―バレエ、オペラといった華麗なるショー・ビジネス界の裏面を題材に描く、女性検事補アレックス・シリーズ第8作。
著者等紹介
フェアスタイン,リンダ[フェアスタイン,リンダ][Fairstein,Linda]
マンハッタンの地方検察庁に勤務し、性犯罪訴追課を30年近く指揮してきた辣腕の法律家である。1996年に地方検事補アレックスが活躍するシリーズ第一作『誤殺』で小説家としてデビューし、パトリシア・コーンウェル、ジョン・サンドフォードらに絶賛され、シリーズ第四作『妄執』ではネロ・ウルフ賞を受賞した。夫とともにマンハッタン在住
平井イサク[ヒライイサク]
1929年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NAO
57
マンハッタンの地方検察庁性犯罪訴追課長アレグサンドラを主人公とするシリーズ。アレグサンドラの肩書が性犯罪訴追課長ということからもわかるように、事件は性犯罪絡み。 冒頭のアレグサンドラに対する男性陣の言動は女性差別の見本のようで、最初から気分が悪くてたまらない話なのだが、捜査によって浮かび上がってくる事実が、また、なんともすさまじい。よくもまあここまで女性を馬鹿にできるものだと思うが、これが20世紀のアメリカでの話だなんて、女性の権利や自由は本当に守られているのだろうかと、疑いたくなるし、悲しくなってくる2024/04/15
たまきら
22
マンハッタンの歴史ネタ満載のこのシリーズ。今回はメトロポリタンが舞台でワクワクしました。そろそろAMNHあたりが登場しないかなあ、と期待したりして。…でもお話自体は検事刑事のバディものとして楽しんできた自分には正直主役3人のうち2人の微妙な関係があまり楽しめず…。女子はユダヤ系お金持ちで、贅沢を享受することに慣れた美女で、男子はいいやつだけどたたき上げの刑事で、悪気なく決めつけるタイプ。俺の女は弱くて依存する守れるタイプでないと、と言わんばかり。バディのままでいてほしいなあ。2020/08/18
けいちか
0
シリーズ8作目。2008/09/21
ヒサヒサ
0
シリーズ第8作。これまで公園、大学、美術館等が舞台に。今度は歌劇場。舞台には事欠かないニューヨークですね。2010/10/12
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