内容説明
スクーナー船でアラスカの海を行き来し、荷物を配達する仕事をしているライザは、ある日岬の岩棚に打ち上げられた少年を救った。が、直後にライフルで狙撃され、愛犬が負傷する。その後も船に細工されるなど、彼女の周囲で奇怪な出来事が相次ぎ、ついには少年が何者かに誘拐された。ライザは少年を取り戻すべく捜索を開始するが…タフで自立した女船長の活躍を情感豊かに描いた、アメリカ探偵作家クラブ賞最終候補作。
著者等紹介
シンプスン,マーシャ[シンプスン,マーシャ][Simpson,Marcia]
ネブラスカ州リンカン生まれ。スタンフォード大学を卒業後、ウィスコンシン大学で修士号を取得。ウィスコンシン州とアラスカ州で学習障害児を教えていた。その後、アラスカ南東部の小さな漁村で、四人の子供を育てながら教師として公立学校で教えるいっぽう漁師やその家族を取材して数年間を過ごした。1991年にパシフィック・ノースウェスト作家コンテストで二等賞を、1994年には一等賞を獲得し、2000年に発表された『裏切りの色』が、2001年度のMWA賞最優秀新人賞最終候補作となった。ワシントン州ロペス島在住
堀内静子[ホリウチシズコ]
明治学院大学大学院卒。英米文学翻訳家
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