ハヤカワ・ミステリ文庫
頭蓋骨のマントラ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151723520
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

単は元囚人のチベット人青年、監視役の無骨な軍曹とともに犯人を追い始める。だが、犯行は伝説の魔神タムディンによるものとの説が流れ、捜査は難航していく。やがて、被害者が州の検察官だったことが判明する。そんな折り、州の若い検察官補が隠遁した僧を殺人犯として逮捕した。納得できない単は、独自に真相を究明する決意をするが…現代のチベットを舞台に、奥深い謎を神秘的なタッチで描き上げる注目の傑作巨篇。

著者等紹介

パティスン,エリオット[Pattison,Eliot]
エリオット・パティスンは弁護士として投資など国際的なビジネスの場で活躍してきた。ビジネス関連、法律関連の記事を発表し、著作のひとつが《ニューヨーク・タイムズ》により、1996年のもっともすぐれた経営書に選ばれている。世界各地を訪れているが、なかでも中国には何度も足を運んでいる。その経験と知識をもとに描いたのが本書で、2000年のアメリカ探偵作家クラブ最優秀処女長篇賞を受賞し、英国推理作家協会賞の候補にもなった。単道雲がふたたび活躍する第二作Water Touching Stoneも完成している。現在パティスンはアメリカのペンシルヴァニア州で妻と三人の子供と暮らしている

三川基好[ミカワキヨシ]
1950年生、早稲田大学大学院修士課程修了、早稲田大学文学部教授、英米文学翻訳家。訳書に、『ジンジャー・ノースの影』ダニング、『誰の罪でもなく』ヒル、『逃げるが勝ち』リード(以上早川書房刊)他多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とらやん

2
やがて読者は、激しく弾圧されるチベット仏教の、静かさと強さと限りなやさしさを知ることになります。そしてその乾いた、清冽なチベットの風に触れる旅に、出る事にもなって行きます。ミステリーの形をとっていますが、遠きに思いをはせる、とても素晴らしい一冊です。 ちなみに頭蓋骨のマントラとは、魔神を呼び出す祈りの事です。2017/02/17

paxomnibus

1
不出来なテレビシリーズみたいな作品。視聴者を9回分は見当違いの方向にふり回し、肝心の謎解きは最終回の最後の10分みたいな。それまでの時間がただひたすら徒労に思える。 出版が1999年だから執筆はさらにその前だろうが、96~2000年に北京に住んでいた私にはいつの時代の話なのか全然分からないままで、「携帯電話」という単語が作中に出てきた時には驚いたものだ。まあチベットの状況についての詳細など私には知る由もないのでそれはそれで勉強になったのだが、ミステリーの本筋とは関係ないだろうよ、と。登場人物達も薄っぺらい2018/08/28

kanamori

0
☆☆☆2013/09/17

風鈴

0
途中で、こいつかなぁ・・・ってのはあったけど、予想もしない人が絡んできました。 それはそれでいいんだけど、時折頭の中がごちゃごちゃして・・・・・・( ̄  ̄;) うーん 2005/12/15

おふねやぎっちらこ

0
長すぎて退屈でなかなか読み進むことができなかった。しかし、最後の結末は面白かった。2010/06/13

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