内容説明
突如ステイルは大海へ突き落とされた！貧困、監視、差別の巣窟キューバを捨て、彼は船でアメリカへ向かった。が、密入国のてはずを整えた探偵の男がステイルを裏切ったのだ。瀕死のステイルはマイアミのキューバ人たちに救われ、アメリカの裏社会に身を沈める。車の窃盗を生業としつつ、昂る怒りに駆られ、彼は命を賭した復讐へ―すべてを捨てた男の心から憎悪の業火が溢れ出す。ノワールに新境地を切り開く野心作。
著者等紹介
ラトゥール，ホセ［Ｌａｔｏｕｒ，Ｊｏｓ´ｅ］
１９４０年、ハバナ生まれ。アメリカの作家に影響を受け、キューバ財務省にアナリストとして勤務しながら、ミステリを執筆。１９９０年、フルタイムの作家となる。本書『追放者』（１９９９）は著作の７作目で、はじめて英語で発表した作品であり、アメリカ探偵作家クラブ（ＭＷＡ）賞最優秀ペイパーバック賞とアンソニー賞最優秀ペイパーバック賞にノミネートされた。ローエレス・ブロック、マーティン・クルーズ・スミス、ウィリアム・ヘファナンなど高名なミステリ作家たちからも賛辞を贈られた。現在、国際推理作家協会のラテン・アメリカ支部副会長の要職にある。ハバナ在住
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感想・レビュー
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hikarunoir
1
キューバとアメリカの落差。そしてその狭間には、良くも悪くも色んな人間がいると、主人公（リアルな好色漢）が学ぶ道行き。2011/11/17
