内容説明
女性探偵サニーが勤めるのは、大統領とも懇意の有名探偵が営むピーチツリー探偵社。放浪癖を持つ社長不在の今、彼女は窮地にあった。盗まれた絵を取り戻そうと赴いた泥棒との取引場所で他殺体に遭遇。容疑者にされた挙げ句、絵は戻らず。さらに期限内に十万ドル納めないと探偵社が倒産すると銀行の催促が。サニーの捻り出した起死回生の秘策とは?どんでん返しの連続回転記録に挑むジェットコースター・ハードボイルド。
著者等紹介
バーミングハム,ルース[バーミングハム,ルース][Birmingham,Ruth]
事務弁護士、ジャーナリスト、電気工、自動車のセールスマンなど多彩な職歴を経て、作家になる。1994年、本名のウォルター・ソレルス名義で発表したデビュー作『八百万ドルを探せ』は、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞にノミネートされた。『父に捧げる歌』で、2000年の同賞に輝いた。本国ではシリーズ第5作のCold Trailまで刊行されている。アトランタ在住
宇佐川晶子[ウサガワアキコ]
1974年立教大学英米文学科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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けいちゃっぷ
7
意外と拾い物。 表紙の感じから集英社文庫だとずっと思ってましたがハヤカワなのね。 探偵社の社長代理・サニーは、盗まれた絵を取り戻そうと取引場所へ行くとそこには他殺体が。 さらに銀行へ10万ドルを早急に入金しないと倒産してしまう。 四面楚歌の中、がんばるサニー。 ところがさらに・・・。 裏表紙に「どんでん返しの連続回転記録に挑むジェットコースター・ハードボイルド」とあるが、そうだったっけ? とどめの一撃は背筋が凍りつくところでしょうが、余分としか思えなかったのが残念。 426ページ 2014/06/30
Cresson
4
女探偵サニー・チャイルズが主人公のシリーズ1作目。数年前に柴田よしきさんのブログで紹介されていて買ったもの。ピーチツリーなんてかわいらしい名前と裏腹に、内容はかなりハード。盗まれた絵の取引をするはずが殺人事件に発展、勤めている探偵事務所がいきなり倒産の危機。倒産を回避するには週末中に絵を取り戻して10万ドルを手に入れなくてはならない等と、とにかく展開が早い。サニーと母の確執やミュージシャンを目指していたのに弁護士になってしまった弟とのやり取りもよかった。2作で邦訳が途絶えてしまったのが惜しい。2018/07/13
ワコ
1
タイトルと女探偵物との先入観から、コージーだと思っていたのですが、かなり読み応えのあるちゃんとしたミステリでした。最初はいかにもアメリカという感じのレトリックがやや冗長に感じられたものの、キャラ立ちはしっかりしてるしネタは盛りだくさんだし、話が進み始めたら楽しくすいすい読めました。二転三転する結末に、最後まで目が離せませんでした。おもしろかったです、続編も読もうと思います。2011/03/22
shibatay
1
すごく面白かった。この人の作品はもっと評判になってもいい。2008/04/22
熊猫
0
http://booklog.jp/edit/1/41517205292013/05/21