内容説明
なぜ、戦死したはずの父の名前が戦没者記念碑にないのか?父の元部下の謎の自殺をきっかけに、サニーは父の過去を探り始める。だが、父の元部下たちはかたくなに口を閉ざしてしまう。なおも真実を追うサニーの前に、次期CIA長官選出にからむ巨大な陰謀の影が…幼い頃に別れた父への思慕を胸に、女性探偵サニーが過去と現在を結ぶ奥深い謎を追う。アメリカ探偵作家クラブ賞ペイパーバック賞に輝いた注目の新シリーズ。
著者等紹介
バーミングハム,ルース[Birmingham,Ruth]
事務弁護士、ジャーナリスト、電気工、自動車のセールスマンなど多彩な職業を経て作家になる。1994年、本名のウォルター・ソレルス名義で発表した『八百万ドルを探せ』でデビュー。同書はアメリカ探偵作家クラブ賞ペイパーバック賞にノミネートされた。1991年には弁護士が主人公のサスペンスWill to Murder、Cry for Justiceを上梓。その後、1998年、女性名義のルース・バーミングハムで、女性探偵サニー・チャイルズ・シリーズ第1作Atlanta Gravesを発表。同シリーズ第2作の本書『父に捧げる歌』で、2000年のアメリカ探偵作家クラブ賞ペイパーバック賞に輝いた。本国では第3作のSweet Georgiaまで刊行されている。アトランタ在住
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感想・レビュー
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Cresson
4
女探偵サニー・チャイルズ二作目。元軍人の男の死をきっかけに、サニーはベトナム戦争で亡くなった父親の名前を慰霊碑で探すが見つからない。なぜ、英雄であるはずの父の名前がないのか。サニーは調べ始めるが、母や父の部下たちはベトナムの話になると口を閉ざしてしまう。一体なにがあったのか?内容がベトナム戦争に関係するものなので、ものすごく重い。でも、定期的に読み返してしまう本。二作で翻訳が終わってしまったのは、本当に勿体ない。2018/08/06
立て邦彦
1
ベトナム戦争を扱った作品で、ちょっと暗い。「ピーチツリー探偵社」のほうはまだ読んでないけど、主人公は面白そうな性格なので、読んでみたい。2016/12/31
藍兒堂
0
★★★2016/04/13
ワコ
0
『ピーチツリー探偵社』の続編。軽快だった前作とは違い、ベトナム戦争をめぐる重い内容ですが、犯人探し?の楽しさや人物の意外さなど、読み進めるおもしろさは健在です。ガンナーがかっこよかったのは予想外でした。2011/03/29
shibatay
0
サニー・チャイルズはとても魅力的な女探偵だが、本作は題材が重く物語もとても暗い。ベトナム戦争が他人事である日本では受け入れられそうにない作品で、これを最初に翻訳出版したのはもったいなかった。後から翻訳されたシリーズ一作目『ピーチツリー探偵社』はとても面白かったので、あっちを最初に出して読者をつかんだ方が良かったのでは。2010/05/04
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