内容説明
陽光きらめくセビーリャで老実業家が殺された。被害者は椅子に縛りつけられて、生きたまま目蓋を切り取られ、目前に置かれたテレビで無理やりなにかを見せられていたらしい。かたわらには「視覚の授業第一回目」と書かれたカードがあった。そしてこの残忍な現場を目にしたときから、冷徹な殺人課警部長ファルコンに異変が生じ始める。そこへ犯人の第二の授業が…CWA賞ゴールドダガー賞受賞者が放つサスペンス巨篇。
著者等紹介
ウィルスン,ロバート[ウィルスン,ロバート][Wilson,Robert]
1957年イギリス生まれ。オックスフォード大学卒業後、アフリカで海運、広告、貿易等の仕事に携わる。そのかたわらアジア、アフリカ、アメリカを旅してまわり、その経験をもとに1994年にガイドブックを著す。1995年には処女小説を発表、第五作にあたる『リスボンの小さな死』で、1999年の英国推理作家協会(CWA)賞ゴールドダガー賞を受賞した。ポルトガル在住
田村義進[タムラヨシノブ]
1950年生、英米文学翻訳家
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