ハヤカワ・ミステリ文庫<br> リスボンの小さな死〈上〉

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ハヤカワ・ミステリ文庫
リスボンの小さな死〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151720017
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

陽光あふれる港町リスボン。浜辺で発見された15歳の少女の絞殺死体は、レイプされていた。被害者と同じ年頃の娘を持つ、孤高の中年の警部コエーリョと、助手の若手刑事が事件の担当を命じられる―。時は半世紀ほど遡った第二次大戦中。ナチス親衛隊の上層部は大量のタングステンの買い付けのために、実業家のフェルゼンをポルトガルに送りこむ。だがその前途に待ち受けていたのは、思いもよらぬ運命の悪戯だった…。英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞。

著者等紹介

ウィルスン,ロバート[Wilson,Robert]
1957年生まれ。オックスフォード大学卒業後、アフリカで海運、広告、貿易等の仕事に携わるかたわら、アジア、アフリカ、アメリカ各地を旅してまわった。’94年にそれまでの旅の経験をもとにガイドブックを著わす。その後’95年から毎年小説を発表し、5作目にあたる本書で、’99年に英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞を受賞した。現在ポルトガルの小村レドンドに居を構え、執筆活動を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miri

55
1999年ゴールド・ダガー賞受賞。第二次世界大戦中のドイツ・ポルトガル、ナチス親衛隊員かつ実業家のクラウス・フェルゼンのタングステンの密輸。1990年代、リスボンの警部コエーリョの担当する殺人事件の二本仕立ての構成。時間にして5、60年といったところだが、ナチス統治下の暴力が蔓延る社会と、革命後民主化されたポルトガルの社会の差が激しい。上巻ではそれぞれの章が全く交錯しないので、一つの物語として戦時下の密輸やナチス上官とのやり取り、漁色家クラウスの無節操さが引き起こすだろう結果にはヒリヒリさせられた。2019/11/13

チェス

3
ずっと気になっていた本。図書館に眠ってたのでお借りしました。なかなかです。続き!2023/07/03

hakodadi

3
一昨年の旅行以来、ますますリスボンにはまっている。「リスボン」でアマゾン検索でみつけたこの本。ナチスがまだ優位だった1941年のベルリンから199X年のリスボンまで、欧州戦争、ユダヤ人迫害、サラザール独裁から75年革命を経る欧州現代史。その中で親子2代にわたる血と暴力の系譜がリスボンでの女子高生の殺人事件を契機に徐々にその悍ましさを見せてくる。2013/03/21

Panja Morimoto

2
不穏な出足 いささか古い本なので活字小さくて苦労しました。2023/12/09

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