ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 血の痕跡

ハヤカワ・ミステリ文庫
血の痕跡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 457p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784151714023
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

タナーの飲み友達のトムが、謎の自殺を遂げた。その直前、彼はタナーの留守番電話に“血の痕跡をたどっている”と伝言を残していた。救急隊員として誇りを持っていたトムが、なぜ自殺を?あの伝言で彼はタナーに何を伝えようとしたのか?数々の疑問を抱いて調査に乗り出したタナーの前にやがて血液製剤に絡む企業の陰謀が浮かびあがる―親友の死の真相を探るため、知性派探偵タナーが大企業の悪に独り立ち向かう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨコケイ

2
〈探偵タナー〉湾岸戦争当時の話。呑み仲間の救急隊員が探偵に打ち明け話(歌手の妻が、敵対的買収で財を成した富豪にアプローチされている)をする。後に救急隊員は自死するが探偵は不審を覚え調べ出す。痴情の縺れ風のミクロ(私的)な出だしが過去の事件の謎めいた背景を臭わせ展開、マクロ(公的)な弱者切捨×食い物にするビジネスに繋がる。求道者のような被害者…彼を想い続ける幼馴染み…心を患い姿を消した弟…地下茎に似た根深い秘密が有るよな無いよな…という地味な造りが悪くない。富豪の同類として若き日のトランプが言及され重なる。2022/07/20

魚の骨

1
何時になったら事件が起きるのか、途中で読むのを止めてしまおうかと思う頃にやっと事件。所々おかしくないかという箇所があった。例えばジョンがナイフで刺されているはずなのに治療しないのかとか、エレンは電話番号を知っているはずなのに名刺を渡すとか、ラストでも主人公の勝手な推測ばかりで証拠はメモだけでないかとか推理小説としては物足りなかった。しかし、昨今の英語を片仮名にして日本語の語順に並べ変えただけの翻訳本にはない日本語の豊富な語彙に浸ることが出来たことは楽しかった。この訳者の本を読んでいきたいと思った。2018/08/28

1
どちらかと言うとあっさりめ2017/10/21

渋谷英男

0
サンズは事実を公表するのか?結末がぼやけてるがまあまあかな。☆32018/02/23

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