内容説明
内臓がくりぬかれた死体が続けざまに発見された。毎度不幸な目に遭うマルセル巡査は、今回もこの事件を捜査するはめに。女とみれば欲情する変態上司ジャノーや、何かに憑依されて変な行動をとる女刑事ローラとともに犯人を追うが、手がかりはなかなか得られない。その頃、殺人鬼は次の狙いをホームレスのイエスにさだめた。腹を切り裂き続ける殺人鬼の真意とは?ユーモアとサスペンスをふんだんに盛りこんだ内臓狂想曲。
著者等紹介
オベール,ブリジット[オベール,ブリジット][Aubert,Brigitte]
1956年、南仏カンヌ生まれ。1992年に『マーチ博士の四人の息子』で作家デビュー。同書はフランスや日本で高い評価を得ている。本格ミステリ、ホラー、ハードボイルドなど多彩なジャンルの作品を執筆し、人気作家として健筆をふるっている
香川由利子[カガワユリコ]
1954年生、京都大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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歩月るな
5
さて、訳書としてはこれが最後の10冊目。企みは悪くなかったけれど、成功しているのかどうなのか。あのオチを前作に用意しておきながら、仕立屋は肉体と言う獄に繋がれ、上からの要請で別に何かやらかすということもなく、モノローグで参加。ただの実況者であり、それも狂言回しですらなく、一作中人物ですらない。これが新手の罰と言えば、確かに仕立屋にとっては拷問ではあるが、見ているこっちとしては、他人がトイレを我慢しているのを見ていて楽しいのかって事になってくる。続編が出ていても、この十三年訳書が出ていない以上なんともはや。2019/10/17
きうりっち
2
え~、なにこれ?作者の本はずいぶん前に一冊ぐらい読んだ気がするが、こんなだったか?気分悪く読みつつ、やめられなくて読み終えたけど「死の仕立屋」の続編ということか。そっちは読んでいないが読む意欲はなくなった。好きな作風ではない。理解しにくい。ローラの影の声が「仕立屋」なの?まあ、別のシリーズを試したほうがよかったかもしれない。そこらじゅうにピアスしたがる人はどうなっているんだろう。治療が必要なのかしら?趣味の問題を超えてる気がする。2021/02/20
カサブランカ
2
×内臓のない死体が続けざまに発見される。変態上司や連続殺人犯に憑依されてる女刑事らとともに、巡査は犯人を追う。異常な作品で頑張って読み通した。2008/11/17
キリ
1
馬鹿馬鹿しくてとてもくだらない。好きだ。2017/05/10
エリコ
1
紹介文にあった『内臓狂想曲』というフレーズが強烈すぎて忘れられない。さすが早川書房。2017/01/13
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- 和書
- WASIMO 〈2〉