内容説明
戦争の影がちらつく一方、ラジオ放送が黄金時代を迎えていた1942年。些細なことで逮捕された小説家の青年デュラニーは、脱獄計画を進めていた。不本意な別れ方をしてしまった愛する女性ホリーが窮地に陥っているという。彼女を助け、愛を告げなければ。が、逃亡に成功した彼とすれ違うようにホリーは失踪する。残された言葉から彼は小さな町のラジオ局にたどりつくが…『死の蔵書』の著者が贈る謎と蘊蓄に満ちた話題作。
著者等紹介
三川基好[ミカワキヨシ]
1950年生、早稲田大学大学院修士課程修了、早稲田大学文学部助教授、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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ハレ
7
兵役を免れた主人公が、ライターとして雇われたラジオ局での活躍の話と大戦を絡めたミステリー。ラジオ局での活躍にはこちらもワクワクするほど面白いのだが、ミステリー部分になると所々話を見失ってしまう。さて、読み返さずにこのまま下巻へ進んでもいいものかしら。2023/10/26
nori
6
1940年代、戦争の影が身近にチラつく中で黄金期を迎えたラジオ放送に小説家志望だったデュラニーがハマる。才能を開花させ次々と渾身のラジオドラマを作り出す。連続ドラマは当時の統制規制を潜り抜けて伝えたい主題を紛れ込ませようとの思惑で制作してあるのだ。…久しぶりにラジオ放送の現場を思い出した。^ - ^。私、大学時代放送部に所属して、当時赤坂にあったラジオ局を溜り場にしていました。ラジオドラマも何本か作ったなぁ。放送室のピリッとした空気感が伝わってきて懐かしい。…。殺人事件と暗雲立ち込める戦争との絡みは下巻へ2023/11/23
Ryosuke
1
松2009/10/30
kanamori
0
☆☆☆2013/09/28
suzuki
0
すごく良かった