内容説明
九十キロを越す巨体、無作法、口の悪さは超一級―そんな型破りの“アンチ・ヒーロー”、ダルジール警視は、その桁外れの魅力でミステリ・ファンの圧倒的な支持を受けてきた。本書では、彼が部下のパスコー警部とともに四つの難事件の謎に挑戦する。ダルジールとパスコーの出会いを描いたものや、2010年の近未来を舞台に、月面で初めて起きた殺人事件の顛末など、英国ミステリ界きっての実力派が贈る魅力あふれる中篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
88
【ダルジール警視】シリーズ中短編集、シリーズを読む読者へのご褒美の様な作品集である。「最後の徴集兵」はシリーズ第0弾とも言えるもので、ダルジールが警部でありパスコーが新任の刑事時代の、2人が初めて出会う事件を描いている。「パスコーの幽霊」は、パスコーが単独捜査するスピンオフ作品の様だ。「小さな一歩」は驚きのSFパロディで、月面最初の殺人事件を英国長官になっているパスコーの頼みで、元警視のダルジールが宇宙へ行き解決する物語。作者の機知に富んだユーモアが魅力ではあるのだが、ここまで読者を楽しませ様とは凄い。2020/04/10
Ribes triste
13
4編の中編集。①ダルジールとパスコー、衝撃の出逢い編 、②パスコー孤軍奮闘す、③ダルジールの幽霊退治、④ダルジール、月へ行く、以上、充実した内容でした。ズブズブとダルジール警視シリーズにハマっております。2019/07/19
桃柳
1
あくがつよいダルジール警部だけど、短編集でもそれは変わらず。 2019/11/03
はくもくれん
1
友人からの拝借本。《最後の徴集兵 》 これは真面目なお話?笑っていいの?と戸惑いつつ、「バレエのチュチュをつけた」「まるでファンタジアの一コマのようだった」に大笑い。2016/05/02
聖月
1
◎本書の発行は1997年。評者がダルジール警視もののファンになったのが、2004年頃だから、今回これを読めたのは貴重な出会い。4つの中編が収められているが、初めてダルジールとパスコーが出逢ったエピソード、2010年に二人が月に行くというシリーズの未来を語った一編などなど。。嬉しい作品群のことども。このシリーズ、適当に読みつくしているけど、っていう読者には必読の一冊。シリーズを知らない人には、あまり面白くもないだろうなあ。2011/09/04
-
- 電子書籍
- G-WORKSバイク Vol.13