ハヤカワ演劇文庫<br> トム・ストッパード〈1〉コースト・オブ・ユートピア―ユートピアの岸へ

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ハヤカワ演劇文庫
トム・ストッパード〈1〉コースト・オブ・ユートピア―ユートピアの岸へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 611p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151400261
  • NDC分類 932
  • Cコード C0197

出版社内容情報

革命は可能か、 世界は変わるか――。
混迷の19世紀ロシア。若き知識人ゲルツェンは、民衆をさいなむ専制政と農奴制の転覆を決意し、祖国を飛び出す。亡命先は革命の嵐吹き荒れる約束の地、パリ。だがそこで彼が目にしたのは、あまりにも無情な「ユートピア」の現実だった……。人間の生きる意味とは? 〈歴史〉に目的はあるのか? 時代を拓いた革命家たちの生涯を等身大に描き切り、トニー賞7部門を制覇した、英国演劇界の巨人渾身の一大歴史叙事詩。解説/長縄光男(横浜国立大学名誉教授)

■Tom Stoppard
劇作家、脚本家。1937年チェコスロヴァキア生まれ。幼少期にドイツの侵攻を逃れ、両親とシンガポールに亡命。その後日本の侵攻に際し、母と兄とともにインドに疎開(あとに残った父は殺害された)。母の再婚相手である英国軍人の姓を受け、英国へ移住。17歳で新聞記者の職を得た後、テレビやラジオのシナリオ執筆を開始。66年『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』で脚光を浴び(68年トニー賞最優秀作品賞。90年に自身の監督・脚本で映画化)、以降話題作を次々と発表。一見難解な哲学的主題を、ウィットに富んだセリフと軽妙なユーモアを交えて語る作風で有名。自作のほかチェーホフ作品等の翻案も手掛ける。2002年初演の本作『コースト・オブ・ユートピア』で07年トニー賞最優秀作品賞など7部門を受賞。映画脚本も多数担当し、98年『恋に落ちたシェイクスピア』でアカデミー賞最優秀脚本賞受賞。78年CBE勲章受章、97年にはナイトに叙せられる。09年、第21回高松宮殿下記念世界文化賞受賞。その他の劇作に『リアル・シング』(82年)などがある。

内容説明

混迷の19世紀ロシア。若き知識人ゲルツェンは、民衆を苛む専制政と農奴制の転覆を決意し、祖国を飛び出す。亡命先は革命の嵐吹き荒れる約束の地、パリ。だがそこで彼が目にしたのは、あまりにも無情な「理想郷」の現実だった…。人間の生きる意味とは?“歴史”に目的はあるのか?時代を拓いた革命家たちの生涯を等身大に描き切り、トニー賞7部門を制覇した、英国演劇界の巨人渾身の一大歴史叙事詩。第二回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞作品。

著者等紹介

ストッパード,トム[ストッパード,トム][Stoppard,Tom]
劇作家、脚本家。1937年チェコスロヴァキア生まれ。幼少期にドイツの侵攻を逃れ、両親とシンガポールに亡命。その後日本の侵攻に際し、母と兄とともにインドに疎開(あとに残った父は殺害された)。母の再婚相手である英国軍人の姓を受け、英国へ移住。17歳で新聞記者の職を得た後、テレビやラジオのシナリオ執筆を開始。66年『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』で脚光を浴び(68年トニー賞最優秀作品賞。90年に自身の監督・脚本で映画化)、以降話題作を次々と発表

広田敦郎[ヒロタアツロウ]
1970年生。TPT(シアタープロジェクト・東京)の公演を中心に翻訳、ドラマトゥルク等で参加。トム・ストッパード作『コースト・オブ・ユートピア―ユートピアの岸へ』で第二回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

33
最初はアレクサンドル家族の地に足が着いていなくて理論ばかりが先行した考え方に苛々していたら耳の聞こえないコーリャや遊び盛りのタータに暇なく、勉強を教え、本ばかりを読ませようとするゲルツァン夫婦に嫌悪感しか湧きません。啓蒙主義による革命で市民の自由が獲得されたフランスでも検閲や思想の統制はあった。押し付け気味で何一つ、行動という形を取らなかった自分の革命思想を時代遅れだと指摘されたゲルツァンが完全なユートピアはないと悟った上で「我々の意味は不完全な世界を、我々の時代を、いかに生きるかにある」という場面が好き2014/09/29

lico

4
十九世紀のロシアの知識人の挫折と苦悩が見えて面白い。ヨーロッパへ期待し帝政ロシアへの失望を感じながら、彼らは裏切られた革命を目にしていたのだが、それでも生き続けることに意味を見出そうとする知識人の姿は滑稽でありながら力強く失笑と羨望が同時に湧き上がる不思議な感覚に包まれる。また、それとは別にこの劇は愛についても多くが語られるのだが、そこで語られる知識人たちの愛は、謎であり、どんな哲学も心の準備にはならない者であり、一種の到達できないもう一つのユートピアのように映った。2022/10/23

yellow0702

2
先日見た舞台「アルカディア」が素晴らしかったので、気になって読んでみました。戯曲は、普通の小説とは違う脳を使う気がするのですが、今回はそれに加えて内容の複雑さから、一冊読むのに普段の何倍もの体力を使った気がします。そのかいあってさすがにとても密度の高い興奮を味わえる作品でした。それでもこの作品の面白さの半分も理解できたか疑問ですが。機会があればぜひもっと背景の知識を身につけた上で読み返したい、さらに言えばやはり舞台で見てみたいですね。2016/04/19

酒井一途

2
文庫本にして600頁、上演すると九時間を超える長編戯曲。19世紀ロシアの革命家アレクサンドル・ゲルツェンを廻る三十年超の期間を描いた物語。駆け足ではあるが確実に何かが動いている場面を抜き出した構成はさながら絵巻物のようである。読む際には全編に渡って深い教養を求められる。当時の情勢を知らないと背景で何が起こっているのかを把握しきれない。それでも人物たちの生きた信念が、情熱が血を燃え立たせており、これがこの上なく劇的なのである。全貌を掴めずとも読み進められたのはそのためだ。2013/06/12

ami

1
エモい。2016/10/28

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