出版社内容情報
革命は可能か、 世界は変わるか――。
混迷の19世紀ロシア。若き知識人ゲルツェンは、民衆をさいなむ専制政と農奴制の転覆を決意し、祖国を飛び出す。亡命先は革命の嵐吹き荒れる約束の地、パリ。だがそこで彼が目にしたのは、あまりにも無情な「ユートピア」の現実だった……。人間の生きる意味とは? 〈歴史〉に目的はあるのか? 時代を拓いた革命家たちの生涯を等身大に描き切り、トニー賞7部門を制覇した、英国演劇界の巨人渾身の一大歴史叙事詩。解説/長縄光男(横浜国立大学名誉教授)
■Tom Stoppard
劇作家、脚本家。1937年チェコスロヴァキア生まれ。幼少期にドイツの侵攻を逃れ、両親とシンガポールに亡命。その後日本の侵攻に際し、母と兄とともにインドに疎開(あとに残った父は殺害された)。母の再婚相手である英国軍人の姓を受け、英国へ移住。17歳で新聞記者の職を得た後、テレビやラジオのシナリオ執筆を開始。66年『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』で脚光を浴び(68年トニー賞最優秀作品賞。90年に自身の監督・脚本で映画化)、以降話題作を次々と発表。一見難解な哲学的主題を、ウィットに富んだセリフと軽妙なユーモアを交えて語る作風で有名。自作のほかチェーホフ作品等の翻案も手掛ける。2002年初演の本作『コースト・オブ・ユートピア』で07年トニー賞最優秀作品賞など7部門を受賞。映画脚本も多数担当し、98年『恋に落ちたシェイクスピア』でアカデミー賞最優秀脚本賞受賞。78年CBE勲章受章、97年にはナイトに叙せられる。09年、第21回高松宮殿下記念世界文化賞受賞。その他の劇作に『リアル・シング』(82年)などがある。
内容説明
混迷の19世紀ロシア。若き知識人ゲルツェンは、民衆を苛む専制政と農奴制の転覆を決意し、祖国を飛び出す。亡命先は革命の嵐吹き荒れる約束の地、パリ。だがそこで彼が目にしたのは、あまりにも無情な「理想郷」の現実だった…。人間の生きる意味とは?“歴史”に目的はあるのか?時代を拓いた革命家たちの生涯を等身大に描き切り、トニー賞7部門を制覇した、英国演劇界の巨人渾身の一大歴史叙事詩。第二回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞作品。
著者等紹介
ストッパード,トム[ストッパード,トム][Stoppard,Tom]
劇作家、脚本家。1937年チェコスロヴァキア生まれ。幼少期にドイツの侵攻を逃れ、両親とシンガポールに亡命。その後日本の侵攻に際し、母と兄とともにインドに疎開(あとに残った父は殺害された)。母の再婚相手である英国軍人の姓を受け、英国へ移住。17歳で新聞記者の職を得た後、テレビやラジオのシナリオ執筆を開始。66年『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』で脚光を浴び(68年トニー賞最優秀作品賞。90年に自身の監督・脚本で映画化)、以降話題作を次々と発表
広田敦郎[ヒロタアツロウ]
1970年生。TPT(シアタープロジェクト・東京)の公演を中心に翻訳、ドラマトゥルク等で参加。トム・ストッパード作『コースト・オブ・ユートピア―ユートピアの岸へ』で第二回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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藤月はな(灯れ松明の火)
lico
yellow0702
酒井一途
ami