ハヤカワ文庫
牧師館の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 468p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151300356
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

閑静な小村セント・メアリ・ミード村で殺人事件が発生。しかも場所はこともあろうに牧師館の書斎―頑固な村の退役大佐が、射殺死体で発見されたのだ。やがて犯人と目される画家が自首したことから、事件は簡単に解決すると思われたが…せんさく好きの老嬢ミス・マープルが深い洞察力で真相に迫る長篇初登場作。

著者等紹介

クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ][Christie,Agatha]
1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

田村隆一[タムラリュウイチ]
1923年生、1943年明治大学文芸科卒、1998年没、詩人、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

275
ミス・マープル初登場作。 ひどく田舎的な、のんびり とした雰囲気が心地よい。 嫌われ者の老大佐が 殺され、村は大騒ぎになる 中、マープルの推理が 冴える。 1930年に書かれたこの 作品、その後の推理小説に 影響を与えた定番の形が うかがえて興味深い。 純粋に推理をゆっくり 楽しむ…古き良き時代の ミステリーなのかもしれない。2015/08/15

Kircheis

87
★★★☆☆ ミス・マープルの長編第一段。 最終的な探偵役はマープルだが、主役は牧師館の主人、レナード・クレメント牧師である。この人がお人好しで奥さんラブという善良かつ凡人の語り手として物語を盛り上げてくれる。 マープルの思わせぶりな態度に若干イラッとしてしまったところと、最後のオチがあまり見事なものと思えないのが残念。 セント・メアリ・ミード村の設定は好き。2018/11/04

扉のこちら側

80
初読。2015年989冊め。【35/G1000】【第3回G1000必読チャレンジ】短編「火曜クラブ」で初登場したミス・マープルの、長編初登場作品(単行本発売はこちらの方早かったらしい)。後々温厚な老婦人のイメージができあがるが、この頃のミス・マープルはまだ辛辣なところがある。推理が主体で展開が早い短編と違って、田舎町の老婦人たちの噂話が会話が主体なので、1件の事件の割りにはずいぶん長い物語を読んだ気分になる。2015/08/16

セウテス

77
ミス・マープルシリーズ第1弾。ロンドン郊外の小さな架空の町に住む、60代後半の婦人探偵です。クリスティー氏の祖母がモデルと言われ、編み物が好きな安楽椅子型探偵です。その推理方法は近所の噂話等からの情報収集し、人間観察から知り得た知識から、犯人の性格を割り出すものです。今回は牧師館の書斎で大佐が殺害されます。状況から犯行時間が限られ住人の行動がハッキリすれば、必然的に犯行を行える者は絞り込めます。しかし、それでは矛盾がでる、ではどの様に考えれば辻褄が合う真相に辿り着くのか。正にやり甲斐のある推理、絶品です。2015/12/11

73
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/07/post-18c100.html ミス・マープル初登場です2021/07/20

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