ハヤカワepi文庫<br> 哀れなるものたち

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ハヤカワepi文庫
哀れなるものたち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151201110
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

19世紀後半、天才医師と、奇怪な手術で蘇生された女がいた。そう記された古書に魅せられた作家はある行動に出る。映画化原作

内容説明

19世紀末、グラスゴー。異端の科学者バクスターは驚異の手術に成功する。身投げした女性に胎児の脳を移植して蘇生させたのだ。その女性―成熟した肉体と無垢な精神をもつベラは、バクスターの友人マッキャンドルスら男たちを惹きつける。彼らの思いをよそにベラは旧弊な街を飛び出し、旅するなかで急速な成長をとげる。そのとき、彼女が知った真実とは?知的な仕掛けと奇想によって甦るゴシック小説の傑作。映画化原作。ウィットブレッド賞、ガーディアン賞受賞。スコットランドの奇才による衝撃の書、待望の文庫化。

著者等紹介

グレイ,アラスター[グレイ,アラスター] [Gray,Alasdair]
1934年、グラスゴー生まれ。スコットランドを代表する小説家。画家、劇作家、脚本家としても活躍した。美術学校在学中に執筆をはじめ、三十年近い年月をかけて完成させた初長篇『ラナーク 四巻からなる伝記』(1981)がアントニイ・バージェス、ブライアン・オールディスらから絶賛され、母国のみならず英文学においても主要作家となった。1992年発表の本書は長篇第六作にあたり、ウィットブレッド賞、ガーディアン賞をダブル受賞した。名実ともに著者の代表作である。2019年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケンイチミズバ

87
ねじれた性格と顔も声もブ男の天才医師は自分だけを崇拝する理想の女性を造りたかった。今ではAIに学習させ自分好みの恋人を創作するゲームもあるようですが、キモイです。当時の水準では不可能な脳移植?により入水自殺した女性にそのお腹の胎児の脳を移植?一線を超えたフランケンシュタインの暴走の顛末はいかに。美しい彼女は学習により10代の頭脳で純真無垢、男性好みのアイコンとなるも20代の身体はセックスに奔放でイケメンを落としまくる。彼の財産が尽きるまでリゾートの高級ホテルで高級レストランでやりまくります。どうでしょう。2024/01/05

Vakira

66
感謝する必要のない人がそばにいるってなんて素敵なことかしら。ん?本の作り方から肝掴まれる。前書き、挿絵、巻尾の用語註釈。更にはその註釈のための写真や説明図。凝ってます。註釈はこの小説設定に合わせたフィクション。この徹底さが読んでいてウハウハと。読者を楽しませる小技が効いてます。そして物語はメアリ・シェリーの「フランケンシュタインの怪物」をオマージュ。登場人物の名前を一部拝借。成人にして幼児の脳だから物語として面白くない訳がない。んん?龍之介の「藪の中」のように登場人物の語りによって事象は異なってくる。2024/01/26

Shun

37
スコットランドの作家。文庫になり始めて知る作家でしたが、アントニー・バージェスをして偉大な小説家と言わしめるその作品には興味があります。あらすじは、19世紀末英国にて異端の科学者バクスターが入水自殺した女性の胎児の脳を母体に移植し蘇生させてみせたことから始まる。その無垢な女性は成長しながら魅力を振りまき多くの男性を巻き込み、やがて自身の出自の謎とより大きな世界の真実を知ることとなる。驚きはこの物語を読み終えてから訪れた。この仕掛けの巧妙さは著者の博覧強記によるものか、注釈までも読み込ませる稀有な作品です。2023/11/24

空猫

32
19世紀初頭の英國で入水自殺した妊婦の胎児の脳を移植して生き返らせる、と言うぶっ飛び過ぎた設定だが、注釈と共に史実が混じっているので、事実か虚偽か分からなくなる。胎児の脳が移植されたせいで幼児の様だった女性(ベラ)があっという間に成長し、ひと目あった男性と駆け落ちし愛欲と享楽の逃避行を繰り広げ、結局元サヤに収まるも、式当日「その結婚待った」と横槍が…。昼メロも真っ青の展開にコレはギャグなのかと思いきや、またラストで覆された。深読みすれば社会や女性の問題提起とも。映画化されているようだが…迷うな。2024/05/13

かんやん

29
ヴィクトリア朝のスコットランド、身投げにより水死した女性が孕んでいた赤子の脳が、母の肉体に移植される。フランケンシュタインの作った怪物を思わせる(?)異貌の医者の手によって。子どもの心を持った奔放な美女がセックスに耽る、これって男の安いファンタジー? なわけはなく、作者は構成や注記に工夫を凝らし、実在の人物やテキストを交えて知的に遊んでいる。で、結局は女性の自立とか、ポリコレ的なテーマが浮かび上がる。全く反対ではないけど、あからさまな正しさに白けることもあるわけで。それはそれとして、楽しく読めました。2024/05/02

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