ハヤカワepi文庫<br> ベル・カント

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ハヤカワepi文庫
ベル・カント

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151200984
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

南米のとある国で公邸占拠事件が発生。人質となった各界の要人たちと世界的オペラ歌手、ゲリラの少年少女たちの奇妙な交流を描く

内容説明

南米のとある小国。副大統領邸では、日本企業の社長ホソカワの誕生パーティが開かれていた。特別ゲストの世界的オペラ歌手ロクサーヌが歌い終えた瞬間、武装したゲリラがなだれ込んでくる。副大統領邸は反政府組織に占拠されてしまったのだ。膠着状態が続くうち、ゲリラと人質の間には奇妙な絆が生まれ、彼らはその状況に幸せすら感じるようになるが…極限状態で生まれる心の交流を描く傑作。映画化原作。

著者等紹介

パチェット,アン[パチェット,アン] [Patchett,Ann]
1963年、ロサンゼルス生まれ。サラ・ロレンス・カレッジ創作学科在学中、長篇作品が“パリス・レビュー”に掲載される。1992年にThe Patron Saint of Liarsでデビュー。2001年に発表した第4長篇の『ベル・カント』で、オレンジ賞、PEN/フォークナー賞を受賞。現在はテネシー州ナッシュビルで書店“PARNASSUS BOOKS”を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぱなま(さなぎ)

18
パーティの最中に副大統領の豪邸を占拠したテロ集団、しかし目的の大統領は国民的人気のテレビドラマが見たいために不在だった…滑稽な手違いから、数週間もの共同生活を強いられることになったテロリストと人質たち。音楽やチェスやテレビ視聴、そして語学の勉強といった一見暇つぶしのような活動を通して、俄仕立てのテロリストと人質が心を通わせるようになっていく描写は牧歌的とも取れるが、期せずして多くの人々が引きこもり生活を送る現在の社会情勢をみているために奇妙な親近感を覚えながらこの小説を読むことになる。結末は→2020/07/05

Foufou

11
ペルー日本大使館占拠事件は私の母が入院した年の出来事であり、ある日に見舞った病室で母を含む女たちが事の顛末にさめざめと泣いていたのを覚えている。当時日本のマスコミもテロリスト側に同情的だった。虚構として人質に当代随一のソプラノ歌手を配し、時ならぬバカンス状態において、音楽の普遍性を一助に、人質同士、あるいは人質とテロリスト同士がする交流を描いて切ない。私見を言えば、プロットとなる二つの恋愛劇は秘めたるままにしたほうが終局における読者の悲しみは尚深く、そこに描かれた「永遠の一瞬」はより純粋に結晶しただろう。2020/10/25

shouyi.

5
南米のある小国の副大統領官邸へテロリスト集団が乱入。その日いるはずの大統領を拉致し仲間の釈放を要求するためである。しかし、大統領はいなかったことから長期の監禁生活が始まる。そんな中にも、人と人の心の交流はあり、恋も生まれる。絶対にハッピーエンドにはならないと思いながらそれを心から願った。愛とは、人生とはと考えずにはいられない作品。2021/05/23

ひっさん

1
南米の副大統領邸で開催されたオペラ歌手を招いた日本企業社長の誕生日パーティーが地元の若者テロリスト集団によって占拠される。はじめは極限状態をとっていたが、時間とともに、テロリストと人質の間に絆が生まれ、勉強や料理、娯楽から恋愛と立場や役割を越えて共同社会を形成する。 この小説では、「音楽の魅力」と、「人は社会的な生物であり、他者と関わるなかで影響を受けて感動をもたらす。」ことを感じることができた。 現状を維持したい思いと解放されたいという複雑な心情が考えさせらた。2019/12/29

梅子

1
南米某国の副大統領邸宅で開かれた、日系大企業社長の豪華な誕生パーティが、左翼武装集団に占拠される。占拠状態が長期化する中で、人質とテロリストの間に奇妙な交流が生まれ、やがてそれは人々にとって人生最上の幸福となる。一生かかっても得られない喜びと幸福に、自分達が人質・あるいはテロリストという現実を忘却し始める。情景描写は詩歌のように美しく、登場人物も実に魅力的。人質事件を読んでいたはずの読者もそれを忘れていつの間にか幸福を享受している。だからこそ、夢から醒めた時の衝撃がいつまで経っても胸にずっしり残っている。2019/12/29

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