内容説明
ニューヨークで働く３３歳のダイアナは、失恋の傷が癒えぬところに家族全員を事故で失った。彼女は底なしの喪失感から逃れようと、すべてを捨ててあてどない旅に出るが、その矢先に老女をはねてしまう。だが、ひょんなことからその老女と孫娘の家に滞在することに。美しいクランベリー畑と新しい友人たちに囲まれて彼女の心は徐々に解きほぐされていく…絶望にとらわれた女性が再び生きる自信と愛をつかむ自分探しの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
12
彼氏と別れ、そして家族を交通事故で全員失い、心のライフは０なダイアナ。そんな彼女も車の旅先であやうく人を轢きかけてしまう。その縁でか自分とは対照的な２人の女性と出会うことになる。自分とはある種真逆の人間と触れあいつつ、都会の喧騒を離れ、田舎で自分自身を見つめ直すってなんの変哲もないことかも。でも短い期間で不幸が押し寄せてボロボロなダイアナにすれば、非常に有意義な事で。一人の女性の喪失と再生をユーモラスに描いた「大人の女性の冒険譚」。2015/11/11
-
- 和書
- 神の子どもたちはみな踊る
