ダニエル・キイス文庫
アルジャーノン、チャーリイ、そして私

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151101144
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0198

内容説明

パン屋の見習い、医学生時代の経験、商船乗組員だった航海の日々、そしてチャーリイのモデルとなった少年との出会い…波瀾の半生を経て『アルジャーノンに花束を』を書き始めたとき、キイスが胸に抱いていた思いとは?そして、この作品が短篇から長篇に磨き上げられていった経緯とはどのようなものだったのか?独自の文学論や人生観を織り込みながら、いまや世界中で読まれているベストセラーの誕生秘話を著者自らが語る。

目次

第1部 時の迷路(アイデアの地下貯蔵室;白いねずみ ほか)
第2部 船から精神分析家へ(インクブロット;本の山の上の少年 ほか)
第3部 気力の勝利(チャーリイを探して;チャーリイ、私を見つける ほか)
第4部 著作の錬金術(転換―短篇からテレビ映画へ、そして長篇小説へ;ふたたび拒絶 ほか)
第5部 ポスト・パブリケーション・ブルース(“己の才能を隠すな”;作家はいつ聖者になるか ほか)

著者等紹介

キイス,ダニエル[キイス,ダニエル][Keyes,Daniel]
1927年ニューヨーク生まれ。ブルックリン・カレッジで心理学を学んだ後、雑誌編集などの仕事を経てハイスクールの英語教師となる。このころから小説を書きはじめ、1959年に発表した中篇「アルジャーノンに花束を」でヒューゴー賞を受賞。これを長篇化した作品がネビュラ賞を受賞し、世界的ベストセラーとなった。その後、オハイオ大学で英語学と創作を教えるかたわら執筆活動を続け、『五番目のサリー』『24人のビリー・ミリガン』など話題作を次々と発表した。現在は教職を退き、フルタイムの作家生活を送っている。フロリダ州ボカ・ラトン在住

小尾芙佐[オビフサ]
1955年津田塾大学英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいご

12
これは...なんて贅沢な本なんだろう...。「アルジャーノンに花束を」がダニエル・キイスの人生そのものである事にこんなに気づけるなんて、贅沢極まりないよ。キイスの記憶、知識、感情が地層の様にどんどん蓄積されながらも壊し壊されチャーリー達が出来上がって行く様は複雑すぎて一言では言い表せれないな〜。この本と「アルジャーノンに花束を」を一言で言い表そうなんて勿体無いもんねw読者である自分にとって素晴らしい意味でわからないままでいたいと思った1冊でした。人の数だけ答えが広がっている事を感じれるってなんかいいね★2020/10/11

daikishinkai

5
「アルジャーノンに花束を」で知られる著者の自伝的小説。 誕生秘話から、自身の生い立ちや経歴を赤裸々に語る。 「アルジャーノン」の結末を編集者から、ハッピーエンドにして欲しい、 と言われ別の出版社に変えることを選んだ著者をすごいと思う。2015/12/08

ykoro

5
原作を書いた背景&経緯、チャーリー、アルジャーノの名前の由来、有名なミュージカル「アニー」の有名な曲「Tomorrow」が元々は、この作品のミュージカル版の為に作曲されたトピックなど、興味ある話題が書かれている。 キイス氏が偶然にこの作品を書いたのではなく、彼の人生経験、想いが、蓄積された結果にできあがったものだということが分かり、より、原作が印象的になった。 また、作者自身が、自分の魂を削る想いで作品を創っている状況が、初めて実感でき、良い作品は、一行読むにも、力を抜けない想いがした。2012/04/03

AN

5
「アルジャーノンに花束を」の作者ダニエル・キイスの作家としての自叙伝。作家を目指している人には一読の価値あり。 物語を作るということは自分の人生を深く考えさせられることかもしれない。物語の数だけ、その創造主の人生があるのだ。2010/10/03

hirayama46

4
名作『アルジャーノンに花束を』に至る道筋、映画化などの舞台裏を描いたエッセイ。まるでこの作品を書くために小説家として存在してきた、という雰囲気を出すショウアップっぷりはさすがにノンフィクションライターとしても名声を築いてきただけあります。しかし、戦中戦後とはいえ大雑把な話だなあ……と感じさせるエピソードも多く、時代を感じさせます。2020/10/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/532082
  • ご注意事項

最近チェックした商品