内容説明
騎士階級の男が殺される事件が続発していた。そのさなか、財務官になった若き貴族デキウスは、神殿の地下室に隠された大量の武器を発見する。相次ぐ事件につながりはあるのか。法務官から特別捜査官に任命されたデキウスは、やがて大がかりな陰謀を探り出すが…紀元前のローマを舞台に、カエサル、キケロら実在の人物を交えて描く冒険歴史ミステリ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
71
”古代都市ローマの殺人”から7年後、主人公デキウスは数件の殺人事件から国家陰謀の匂いを嗅ぎつける。 古代ローマの描写が読みどころ。 食べ物とか、町の様子、良く調べて書いている。 アメリカ人てローマ好きね2021/09/21
Panzer Leader
43
「古代代都市ローマの殺人」に続く古代ローマ歴史ミステリー。老境に入った主人公が昔起こった事件の回想を綴るという形式をとっているため、その時代の空気を感じることができる。また登場する有名人(カエサル・キケロ・クラッスス・ポンペイウス等)の最期を知っているだけに権力の移ろい・悲劇性も実感できる。財務官となった平民貴族の主人公が、続発する騎士階級の男達の殺人事件の謎、そして神殿の地下室に隠された大量の武器を発見したことから陰謀の渦に巻き込まれていく...本書で翻訳が終わっていることがつくづく残念なシリーズ。2019/01/07
鐵太郎
3
さて、「古代都市ローマの殺人」の続巻です。この本の題名、前巻もそうだけど日本題にセンスがないよ。日本では人気も出なかったのでしょうか、本国では「SPQRシリーズ」として12巻まで(2009年現在)まで出ているのですが、日本ではこの巻で打ちきりのようです。なんだかなぁ。面白いと思ったんですけどね、これ。史実の「カティリナ弾劾」(紀元前63年)を踏まえた、見事なアクションミステリです・・・が、古代ローマに興味の何人にとっては全然面白くないものなのかも?(笑)2009/05/11
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