ハヤカワ・ミステリ文庫 ゆがんだ浜辺

ニーリイ，バーバラ【著】〈Ｎｅｅｌｙ，Ｂａｒｂａｒａ〉/坂口 玲子【訳】

早川書房（1996/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 347p／高さ 16cm
• 商品コード 9784150799526
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

ここは何か変だわ―知人に招かれ，黒人専用の高級リゾートを訪れた家政婦のブランチは、到着早早、不穏な空気を感じとった。はたしてその直前、皆に嫌われていた女性が不審な事故死を遂げていた事実が判明する。数日後、今度は滞在客の男性が謎の自殺を…タフな黒人家政婦ブランチが、鋭い観察眼で特権階級の黒人たちの実像を暴きだす。アンソニー賞、アガサ賞、マカヴィティ賞を受賞した『怯える屋敷』に続く第二弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[hina]

モラルと信念の話。もっと若いときに読みたかったという気持ちと、いま読むからいいのだという気持ちと。

2013/06/18

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黒人専用高級リゾートで起きた謎の事故死。それに続く自殺事件。特権階級にある黒人たちの欺瞞やおごりを主人公が暴く話。タフな「家政婦は見た」という感じか。長年差別を受けてきた黒人の中にも肌の色の濃さ、職業、出自で厳しい差別が存在することに驚いた。そんな差別意識に負けない主人公がかっこいい。