内容説明
イギリス南西部の漁村で、地元の新聞記者が惨殺された。殺された男は女癖が悪く、多くの者の反感をかっていた。静かな村で起きた猟奇的な殺人の背後に何が。伯爵の位をもつスコットランド・ヤード警部のトマス・リンリーは、事件の裏に潜む複雑な人間関係へ分けいっていく…貴族刑事リンリーを主人公に、ミステリの黄金時代をよみがえらせたと絶賛される著者が卓越した心理描写と緻密な構成で贈る、華麗なる本格大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
81
警部リンリーシリーズ第4弾〔再読〕。本作は時系列では最初の作品であり、「大いなる救い」に続く。因みに2作3作目は、新潮社から出ているのだが、どうにも同じシリーズの登場人物と思えなくて残念だ。デボラと婚約したリンリーが、報告パーティーを開く為に実家に帰省中に起こる殺人事件。リンリー家の使用人の娘婿が、男性自身を切り取られる。読みやすく、多くの登場人物が直ぐにイメージ出来る程、細かく人間描写がなされている。本作はシリーズをより深く理解して貰う為、最近よく在るシリーズ0の位置であり、謎解きより人物の物語が強い。2018/11/18
本木英朗
12
アメリカの現代作家のひとりが、このエリザベス・ジョージである。といっても実際はイギリスの貴族刑事ヘンリーを主人公にしているのだが。俺は2003年に一度買って読んだが、もう忘れていた。というわけで2回目であるが、ほとんど知らないままであった。非常に面白かったです。リンリー以外にも、セント・ジェイムズ鑑識専門官や、それぞれの相手もデボラとヘレンなどが出てくるしねえ。最高だったわ、うん。また10年ほどしたらまた読みたいものだ。2019/08/12
のざきち
2
600頁を超えるこの大作に恐れをなして、ずっと積読本でした。ミステリとして謎は小粒ですが、登場人物達の心理描写が細やかに描かれており、最後まで飽きさせない作品でした。2019/04/18
Jimmy
1
長い!あまりにも長い!このグズグズの人間関係がメインで謎が脇役、ってな感じ。最初はなかなか読み進めるのが苦痛でした。セイヤーズの「学寮祭」も何だけ長くてピーター卿の成長がメインだったけども、謎が魅力的で飽きなかったのですがねぇ。2019/08/12
kanamori
1
☆☆☆2013/09/28
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- 電子書籍
- 聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸…