内容説明
音もなく飛来したライフルの弾丸はガソリンタンクに命中、車は爆発炎上し、火の玉に包まれた。マーティもその炎の中に…のどかな田舎町へ、相棒のマーティとロケハンに来たペラム。だが何者かが執拗に作業を妨害し、ついにはマーティが命を落とした。保安官は、単純な事故だと片づけようとするが、復讐に燃えるペラムは単身、町に潜む巨大な悪に挑む!映画ロケーション・スカウト、ジョン・ペラム怒りの闘いが始まる。
著者等紹介
ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー][Deaver,Jeffery]
1950年シカゴ郊外の生まれ。11歳の頃から小説を書き始め、ミズーリ大学ではジャーナリズムの学士号を取得した。さまざまな職業を経た後、1989年に『汚れた街のシンデレラ』でデビュー、1990年からは専業作家となる
飛田野裕子[ヒダノユウコ]
慶応義塾大学文学部卒、翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
45
ディーヴァーの初期のシリーズ第一弾。映画のロケーション・スカウト ジョン・ペラムを主役に据えたミステリ作品です。とある田舎町に到着した、ペラムと相棒マーティ。何故か執拗な嫌がらせを受け、ついにマーティは酷い死を遂げてしまいます。殺人を主張するペラムを取り合わない保安官。ペラムは単独、事件の謎を解くべく、孤立無援の捜査を始める…という展開。映画製作の舞台裏をチラリと垣間見せるだけで、至ってフツーの謎解きです。意外な真犯人ですが、誰であってもおかしくはないという脱力してしまう結末。ディーヴァーマニア向け?2021/01/20
Fondsaule
23
★★★★☆ ぺラムシリーズの第1弾。 ボーンコレクターでジェフリー・ディーヴァーが有名になる前の作品。 ミステリーというよりはハードボイルドだね。2022/08/31
Tetchy
8
初期のディーヴァー作品でジョン・ペラムシリーズ第1作。この頃のシリーズ物はルーンシリーズがあり、それも映画産業を舞台に扱っていたが、どこか流れ者気質のルーンとは違い、ペラムは映画産業に若くから関ってきた生粋の映画人である。そのためさらに物語に映画産業の色合いが濃く表れている。そしてこの設定が物語を動かすのに実に有効に働いているのがディーヴァーの上手いところだ。本書にもディーヴァー特有のどんでん返しが織り込まれているが、パンチも弱く、驚きはなかった。実にそつがない作品ではあり、佳作という評価が妥当だろう。2011/01/16
DualBlueMoon
3
大どんでん返し、なくたっていいじゃない。2021/03/12
オカピー
3
ディーヴァーのファンで、読み漁っています。ぺラムシリーズの1作目で、今まで読んだ中では、しずか~な感じで終わりました。2012/04/26