内容説明
急に開いた車のドアにぶつかり、ペラムは持っていたビールを落としてしまった。壜は壊れ、ビールは排水溝に。だがペラムの不幸はそれで終わりではなかった。ビールを台無しにした男たちが、その直後に組織犯罪告発の重要証人を射殺したのだ。ペラムは目撃者として、警察やＦＢＩばかりか、殺し屋にも追われることになる。じつは何も目撃していないのに…映画ロケーション・スカウト、ジョン・ペラムを襲う最大の危機。
著者等紹介
ディーヴァー，ジェフリー［ディーヴァー，ジェフリー］［Ｄｅａｖｅｒ，Ｊｅｆｆｅｒｙ］
１９５０年シカゴ郊外の生まれ。１１歳の頃から小説を書き始め、ミズーリ大学ではジャーナリズムの学士号を取得した。さまざまな職業を経た後、１９８９年に『汚れた街のシンデレラ』でデビュー、１９９０年からは専業作家となる。１９９５年の『静寂の叫び』、１９９７年の『ボーン・コレクター』などで絶讃され、世界的なベストセラー作家となり、その作品は２５カ国語に翻訳された
藤田佳澄［フジタカスミ］
上智大学文学部卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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hit4papa
47
ロケハンを生業とするジョン・ペラム シリーズ第二弾。暗殺事件との偶然の接点から、FBI特別捜査官、連邦捜査官らから犯人隠匿を疑われるペラム。強引に暗殺犯を指すよう強要する警察当局に加え、暗殺犯からも命を狙われる羽目に。ペラムへの理不尽なプレッシャーに、読み進めながら怒りが込み上げます。本作のペラムはどちからか言えば防戦一方。暗殺犯に撃たれ半身不随となった警官との友情物語(?)や、お約束のラブアフェアが続き少々退屈。友人が誤って暗殺犯に殺害されたことから物語が大きく動くか！と思いきや、期待通りとはならず…。2021/07/03
Fondsaule
20
★★★★☆ ぺラムシリーズ第２作。 ジェフリー・ディーバーだけど、疾走感とか、二転三転とかがない。 けどなぜか面白い。 まぁ多少長いかなって思うけど。2022/10/24
siva
12
映画ロケーション・スカウト、ペラムのシリーズ第二弾。相変わらず超然とした主人公に独特の魅力あり。 ボーンコレクター以前、どんでん返しがない分逆に新鮮。 映画製作の裏方の仕事が垣間見えて興味深い。 下半身不随になった警官が出てくるけれど、ここからライムに繋がって行ったのかも。2015/02/09
Tetchy
11
主人公の職業の特異性から常に見知らぬ町を舞台にし、そこで彼が”A Stranger In The Town”という存在になり、町中の人間から注目を集め、忌み嫌われて四面楚歌になる状況下で物語が繰り広げられるといった内容になっているのがこのシリーズの特徴だ。特に彼が町中の人間から注目を集めるのに、映画産業という華やかな世界に身を置いていることが実によく効いている。最後まで読んで冒頭に書かれたジャン=リュック・ゴダールの言葉を読むとこの一文に潜む色んな意味合いに思わずニヤリとしてしまう。2011/02/02
DualBlueMoon
3
警察官、警察職員はどの国でも頭が硬いのか。2021/03/17
