ハヤカワ・ミステリ文庫
監禁

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  • サイズ 文庫判/ページ数 515p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150795573
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

神に憑かれた牧師アーロン。彼は神への生贄として少女を誘拐、朽ちかけた教会に監禁する。置き手紙から当初は家出と思われたが、状況に不審な点を感じた少女の父親テイトは、元妻とともに娘の行方を追う。テイトの協力者を悪魔的な機知で次々始末していくアーロンが最後に目指すものは?狂気に満ちた誘拐犯と追跡者たちの二つの物語が交錯したとき、驚愕の真相が!『静寂の叫び』に続く、緊迫感溢れる傑作サスペンス。

著者等紹介

大倉貴子[オオクラタカコ]
上智大学文学部英文学科卒、英米文学翻訳家。訳書に「レイヴンモッカーの呪い」他がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

44
ディーヴァー初期の作品で、ハヤカワ文庫で読むのは初めて(登録されたカバーイラストは変更されているようだが)最近のどんでん返し連続を考えると幾分おとなしいが、それでもスリル溢れる展開。そして猟奇的犯罪者の犯行と思いきや、ラストに明かされる秘密の二乗。映画を見るように堪能できる作品です。2011/08/24

Tetchy

23
敵役アーロン・マシューズは無敵なまでの腕力を誇るわけではなく、相手の心理を読み取り、信頼感を抱かせる声音を使って、追跡者を出し抜き、あの世へ送るサイコキラー。そんな相手に対峙するのがかつて敏腕検事として鳴らしたテイト・コリア。つまり相手の心理を読み、説得し、納得させることに関しては一流の男。この類稀なる頭脳を持った人間同士の戦いという構図は後のリンカーン・ライムシリーズの萌芽を感じさせる。しかしプロットといい、悪役の設定、精神を病んだ人物が出てくるあたりといい、実にクーンツの匂いを感じてしまう。2011/04/05

こぽぞう☆

20
相手の心理を読み取り操る職業、聖職者と法律家。両者が対決する物語だ。それぞれに父親でもある。それにしても、知的能力の異常に高い、自在に人を操る精神異常者、コワイ。2016/11/14

♪mi★ki♪

19
初ディーヴァー。弁護士で元凄腕検事の父ちゃんと彼の離婚した母ちゃんが協力し、狂信者に誘拐された娘の救出に奔走する。後半次々に明かされていく真実&程々の残虐シーンで、極めて映画的なサスペンス小説だった。百戦錬磨法曹父ちゃんvs精神的に人を操るキチガイ牧師は、正に口達者vs口達者の闘い。誘拐された娘も魅力的。この作品は他のディーヴァー作品より面白くないらしいが、結構楽しめたので、他も読んでみようと思う。余談だけど、ディーヴァーって乳首フェチに違いない。女性が緊張するシーンに直ぐに乳首描写が入る。σ^_^;2016/05/18

tom

9
ディーバーがリンカーンシリーズでブレイクする前の作品。少々くどい感じがないわけではないものの、けっこう面白い。でも、リンカーンシリーズの面白さが頭にあるものだから、面白さは若干減点というところ。心理カウンセラーが人の心を繰り、思うように扱ってしまうことができるという設定で、いかにももっともらしく話は進む。現実にこんなことあり得ないのだけど、でも、心を繰る場面の緊迫感、さすがはデーバーというところです。2012/01/06

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