ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 眠れぬイヴのために〈上〉

ハヤカワ・ミステリ文庫
眠れぬイヴのために〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150795535
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

記録的な嵐が近づく夜、精神病院を出た死体運搬車に積まれた死体袋をやぶって、筋肉隆々の巨漢が這い出た。彼の名はマイケル・ルーベック。俗にインディアン・リープ事件と呼ばれている凄惨な殺人事件の犯人だった。ルーベックは、裁判で自分に対して不利な証言をした女教師リズに復讐の鉄槌を下すため、脱走をくわだてたのだが。読書界の話題をさらった傑作『静寂の叫び』の著者がおくるノンストップ・サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

283
★★★☆☆ ジェフリー・ディーヴァー初期の作品。 精神病患者ルーベックが施設から脱走し、3人の男たちがそれぞれの方法で後を追いかける。 恐怖感を煽る描写が素晴らしく、良質なサスペンススリラーといえる。 主治医のコーラーはルーベックを無害だと言うが、行動見てると明らかに凶暴そうだけど… 全体的に登場人物たちは自己中なのが多くてイライラさせられたが、下巻では怒涛の展開になりそうで楽しみ。2022/09/21

bookkeeper

31
★★★☆☆ 初読。嵐の近づく夜、精神病院を脱走した男。追っ手を次々に出し抜いて移動を続ける。一方主人公夫妻と妹は嵐に備えているが、どうも脱走者と因縁があるみたい。"インディアン・リープ事件"は今も彼らの生活や人間関係に影を落としているのだ…。 って、肝心の"インディアン・リープ事件"とは何なのか明らかにされないまま引っ張る引っ張る。上巻の終わり近くになって、やっとその全貌が語られ始めます。で、「下巻に続く」。えぇっ?!今のところ良くある"嵐の夜に怖い人が来る"パターンだなぁ。ここからだね、ここから!2019/08/21

Fondsaule

24
★★★★☆ これも、ブレークする前のジェフェリー・ディーヴァー。 マイケル・ルーベック脱走。 『インディアン・リープ事件』とは何か、ついに明かされるのかと読んでいると、突如、上巻終わり。2023/01/11

牙生えかけのサイコ

19
どこかで「一本背負いされたような衝撃を受ける本」とレビューされていて気になった作品。過去に起きた陰惨な事件。犯人の精神異常者は病院を脱走し、証言台に立った女性を狙う。そんな犯人を阻止すべく動き出す3人の男。それぞれの視点が数ページごとに並列して書かれ、何ともいいところで場面が転換していく手法に読む手が止まらない!上巻はとりあえず謎も明かされないまま、サスペンスたっぷりでした。2017/03/25

Tetchy

17
ジェフリー・ディーヴァー自身が作家生活の転機となった作品と評したのが本書。追う者と追われる者という設定から往年のクーンツ作品を思い出した。『邪教集団トワイライトの襲撃』、『ウォッチャーズ』など彼の傑作はこの手の作品が多い。従って本書もその出来栄えを期待したが、それらと比べるといささか劣るというのが正直な感想。その先入観だけでなく、本書は随所に「クーンツらしさ」というのがそこここに見られる。怪力を誇る敵、犬を相棒にしている元警官の設定などまるでクーンツの『ベストセラー小説の書き方』を参考にして書いたようだ。2011/03/10

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