内容説明
第一の被害者は、胸をめった突きにされ、舌を抜かれた英文学の教授。二人目は耳を切り取られた学部長。厳冬の大学町を襲った異常な事件を、新聞は“見ざる聞かざる言わざる”の諺に見立てて「猿の殺人鬼」と書き立てた。狂気の業としか思えない凶行の目的は何か。ストライカー警部補の必死の捜査が探りだした犯人は。サスペンスの女王が意欲も新たに本格推理に挑んだ傑作。英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みみずく
4
ストライカー警部補シリーズの一作目。大学の英文科の教授が殺さた事件で、警部補は象牙の塔の住人たち相手に手を焼く。その中でもケイトという教師は過去の経験から警察を嫌っていて、警部補とは最初から火花を散らすような応酬がある。この二人の関係、ケイトと同僚の関係の描写、人物描写が丁寧で、推理小説としてはもちろん普通小説としても読み応えがあった。2013/09/21
のざきち
3
先日「ブラックウォーター湾の殺人」を読み、久しぶりにストライカー警部補のモーレツぶりを読みたくなり再読。後半のサスペンスは健在、且つ犯人は結構意外な人物で、読みごたえがありました。2019/07/06
ルウ
3
★3 被害者がクソ野郎すぎて笑えるほど。金に物いわせて他人の恥や秘密を暴く下劣な趣味。過去の作者の作品に比べて、恋愛の比重は軽め。ゴールドダガー獲ってるだけあって、いかにも英国風。だけど、そこまで面白いかは疑問。年間ベストには入らなくないか。ヒロイン役のケイトも歳の割に幼すぎだし。過去にストライカーに◯◯されてるとはいえ。つーか犯人が意外すぎる。全くノーマークだった。これ当てれた人すごいと思う。2018/10/26
shiaruvy
3
【1995.12.15 初版】 コメントあとから2015/05/04
c2c
3
登場人物の大学教授が多すぎて辟易・・・2013/06/13