内容説明
被害者は中年の女性で、喉をざっくりと切り裂れていた。残酷な事件など起こりそうもないのどかな田舎に捜査のためにやってきたのは、土地出身の若い主任警部リューク・アボットだった。手がけた犯罪はほぼ解決したという優秀な刑事だが、今回は昔なじみの人々が多く、やりにくい面もある。しかも、彼の捜査を嘲笑うかのように、すぐに第二の犠牲者が出た。犯行を繰り返す首切り魔の目的とは何なのか?文庫初登場の女流が本格に挑む魅力の新作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
107
イギリスの田舎町で、女性を背後から喉を一刀でかき斬る、凄惨な連続殺人が起こる。ロンドンから送られて来たのは、リューク主任警部である。彼はこの町の出身であった為、聞き込みをするにも知り合いが多く、やりにくさを感じる処が物語の面白い特徴。そこにロマンスが絡んで来て心配になったが、犯人に繋がる意味合いもある。会話や人物配置など、本格を感じられる設定ではあるが、リュークがあまりにも普通の探偵役すぎて「おいおい、違うだろう」となるだろう。トリックよりも事件の背景から、意外な犯人が見えて来るのだが、恋愛の比重は高い。2017/02/04
けいちゃっぷ
11
途中までは本格風であったが、これを本格と言うとクイーンが怒るわな。ゴズリングは三冊目だが、どれも「愛」の比重が高すぎ。美貌の女医・ジェニファーは、孤高でこそその美しさも光ると思うのだが。474ページ2010/10/04
ヨッシー
6
ポーラ・ゴズリングがここまで面白いとは。以前読んだ『モンキー・パズル』は、良作だけど超良くはない、って印象でしたが、今作はとにかく好み。田舎で、隣人がみな知り合いで、登場人物があらゆる職種でいろいろ出て、繋がりの分からない殺人がいくつか起こり、赤い鰊にあふれ……な展開。こういういかにもな英国ミステリ、最近見なくなりましたね。クリスティ死後はほとんどなくなったタイプ。あえてケチつければ、わざわざトリックを練り込まなくても良かったんじゃ?と思いますが、そこを指摘するのは野暮ってもんでしょう。2010/03/13
たかだい
5
イギリスの田舎町ウィッチフォード周辺で起こる連続殺人の顛末を描く、女流作家のミステリー作品 女性を標的に彼女達の首を切り裂く『切り裂き魔』を、地元出身の主任警部リュークが追う で、あらすじを読んで期待した話とは少し違ったかなというのが正直な所で、特に本作においてはラブロマンス要素が大分ウエイトを持っていくので、純粋にミステリーを楽しみたかった身とするとあまりにも蛇足に感じてしまう 勿論そういった話も嫌いではないが、それはそういった話と分かって読みたいのであって『ミステリー小説』で読みたいのではない2026/01/02
ヨコケイ
2
風光明媚で有名なイングランドの地方が舞台の連続殺人。スピーディーでライトな出だしの警察小説…かと思いきや、ヒロインの登場であっという間にロマンス小説(コージー?)に。しかし明らかにそっち方面が作者の本領発揮で、俄然、力が入ってくる。恋の鞘当てめいたのもあるし、「誰を選ぶ?」「どうやってくっつく?」的な引っ張りもある。それはそれで面白い(し、鬱陶しくもある)のだが、ミステリ的な興趣に寄与してはくれない。○○○○トリックに既視感があるのだが、誰かの焼き直しだろうか。2016/11/05
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