ハヤカワ・ミステリ文庫<br> ニコラス・クインの静かな世界

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ハヤカワ・ミステリ文庫
ニコラス・クインの静かな世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150775537
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ニコラス・クインが海外学力検定試験委員会の一員に選ばれた際、委員会は大騒ぎとなった。彼は極度の難聴で、会話を交わすにも読唇術だけが頼りだったからだ。三カ月後、クインは毒殺死体となって発見された。補聴器をつけた安全無害の男がなぜ殺されなければならなかったのか?モース主任警部は即座に委員会に照準をあわせ捜査を開始するが…現代本格派の旗手が紡ぎ出す華麗な謎解きとアクロバティックな推理の世界。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

293
★★☆☆☆ モース警部シリーズ第3作目。 聴覚障害を持つクイン氏が殺され、その同僚も続いて殺される。 事件の裏には国家試験の問題横流しが絡むことが判明するため、横流し犯=殺人犯ということは分かるが決定的な証拠が無い。 このシリーズらしく二転三転した結果真犯人にたどり着くのだが、正直あまり納得いく結論ではなかった。様々な伏線が張り巡らされていると思わせつつ、全然関係なかったというのが多くて残念。2023/01/20

W-G

101
デクスター3冊目。タイトルが好き。色々と気になる部分もあるが、かなり楽しめました。プロローグからの委員会の雰囲気が、良質な英国ミステリの薫りをしっかり漂わせており、そのままのテイストでストレートなフーダニットに徹した方が面白かったのではないか。定番の"軽い女"が今作でも目立つポジションにキャスティングされているが、彼女の人物造形をもうちょっと変えるだけでも面白くなったと思う。ラストのどんでん返しは良かった。1、2作目から続けて読んでたら、もうちょっと評価低くなっていたのだろうか。デクスターの個性は薄め。2016/07/17

遥かなる想い

78
極度の難聴で安全無害のはずのニコラス・クインは,なぜ毒殺されなければならなかったのか?金曜日の午後、海外学力検定試験委員会の多くの職員がなぜ<スタジオ2>に 行き、そこで何があったのか?を軸に、モースの例の、あーでもない、こーでもない推理がおこなわれる。本書はコリン・デクスタにとって『ウッドストック行最終バス』『キドリントンから消えた娘』に次ぐ三作目だそうだが、前2作に比べるとやや地味な感じがするのは気のせいだろうか?2010/05/23

セウテス

77
モース警部シリーズ第3弾。極度の難聴で、静かな世界に生きていた筈のクインは、何故殺されなければ為らなかったのか。シリーズの特徴であるモース警部の、仮説を次々に立てては二転三転するスタイル、私は好きです。考えてみるとミステリを読む時に、自分が当たり前にしている事である。天才では無いのだから謎を一発で解ける筈もなく、こうしてミステリに取り組むのが良いという例題でもある。ただ今回の手がかりは日本人には難しい、最後のどんでん返しは全く気づかない。モース警部が途中で出す推理と真相の驚きとの差が、もう少し欲しい所だ。2017/12/12

Ribes triste

15
モース警部シリーズ。海外留学生の学力検定試験を行う委員会に雇用されたばかりのニコラス・クインが毒殺される。職場関係者たちの怪しい証言と行動に振り回され、迷走するモースの推理に、ルイスと同様に「どういうことか説明してください」と言いたくなる。最後まで楽しめました。2018/10/17

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