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ハヤカワ・ミステリ文庫
デイン家の呪い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 406p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150773069
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

コンチネンタル探偵社の調査員の私は、科学者のエドガー・レゲット邸で起きたダイヤモンド盗難事件をきっかけに、博士の娘ゲイブリエルと知り合う。麻薬に溺れ、怪しげな宗教に傾倒する彼女を私は救おうとするが、その周辺では関係者の自殺や謎の死など怪事件が次々と…果たして一族に伝わる恐るべき呪いなのか?ハードボイルドの巨匠による異色作、半世紀ぶりに新訳なる!ハメット研究の第一人者による待望の訳業。

著者等紹介

ハメット,ダシール[ハメット,ダシール][Hammett,Dashiell]
1894年アメリカ、メリーランド州生まれ。さまざまな職業を経て、1915年、20歳のときにピンカートン探偵社に入社するも、体調を崩し六年後に退社。療養生活を送りながら、『ブラック・マスク』などのパルプ雑誌に探偵時代の経験を盛り込んだ短篇の寄稿を始めた。1929年に長篇『赤い収穫』『デイン家の呪い』を矢継ぎ早に発表。1930年の『マルタの鷹』は何度も映画化されるなど、ハードボイルドの名作として名高い。1961年没

小鷹信光[コダカノブミツ]
1936年生、早稲田大学英文科卒。ミステリ評論家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

291
★★★☆☆ 前作『赤い収穫』と主人公は同じものの、雰囲気は大きく変わっており、ハードボイルド要素のある普通のミステリという感じになった。 相変わらず主人公が魅力的に感じられないのが痛い。でも、傲慢で女好き(ムッツリ)なところが、ハードボイルドなのかもしれない。 スピーディーな展開は読んでて楽しいし、ラストのどんでん返しにはしてやられたが、ハメットに期待しているのはこれじゃない気がする…2022/07/27

セウテス

90
コンチネンタル・オプ シリーズ長編2作品目〔再読〕ハードボイルド大家として知られる作者だが、本作は全くもって風変わりな物語だと思う。探偵社のオプは、ダイヤモンド盗難事件について、保険会社から調査を依頼される。しかし調査に訪れた家の家族の周辺で、不可思議な殺人事件が起こり始める。ホラー風味のサスペンスの様であり、本格ミステリの様でもある。三部作からなり、これでもかと詰め込まれた事件の数々には、読んでいて飽きる隙は全くない。しかしハメット氏の作品と知らなければ、きっと分からないだろうエンターテイメント作品。2019/06/23

いっくん

22
長編2作目。ダイヤモンド盗難事件に駆り出されたオプ。盗難事件は複雑怪奇な“呪い”連続殺人事件の序章に過ぎなかった…。三部構成で、二部までは連作短編の様な感じで面白かったのに、大事な三部目でコケちゃった。其々の事件の繋がりが明るみにされるに至って、“あの時そういえば!”とか“確かにそんな事書いてた!”とか無くて、後出しの情報で知らされても‥😢てか、そんな読み方する小説では無かったですね(笑)第三部『クエサダ』が残念でした。2019/06/16

ネムル

17
ハメットの迷作とも失敗作とも言われる、長編第二作。『赤い収穫』の緊密な文体はどこにいったのかぐだぐたするし、二部から急に小栗虫太郎ぽくなるし、そもそも前作とキャラ違い過ぎたし、最後はちゃっかりメロドラマぽく泣けるし、パルプな味わいを堪能した。決してつまらないことはない、珍味。2019/12/01

Tetchy

15
本書はハードボイルドの意匠を借りたホラーであり、それに合理的な説明が付けられる本格ミステリでもある。いや“ファム・ファタール”という観点から云えば、これはウールリッチのようなサスペンスの色合いが強いのかもしれない。しかし事件の構造は複雑である。一読だけでは十分に理解できたとは云えないだろう。作品としての出来は個人的にはあまり好みではないが、ミステリ史における本書の位置付けを考えると非常に意義深いものがあると読後の今、このように振り返ると思えてくる。ただ本書を勧められるかといえば、ちょっと頭を抱えてしまう。2010/04/29

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