ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 原罪〈上〉

ハヤカワ・ミステリ文庫
原罪〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 355p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150766146
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

伝統を誇る名門出版社「ペヴァレル出版」の社長ジェラードの死体が資料室で発見された。彼は何者かに閉じこめられ、ストーヴの不完全燃焼により一酸化炭素中毒を起こしたのだ。しかも、死体の首には蛇のぬいぐるみが巻きつけられ、口には蛇の頭が押しこまれていた。こんな異常な殺人を仕組んだ者は?駆けつけたダルグリッシュ警視長たちは、ジェラードが社長に就任してから社内で不祥事が相次いでいることを知るが。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

46
ダルグリッシュ警視シリーズものはパターンが決まっている。大体クローズドサークルの人間関係が紹介され、その中で「いやどう見てもこの人憎まれるだろ?殺されるのはこの人?」と思っているとその人が殺される。ただ憎む相手が沢山いすぎて誰かわからないので、ダルグリッシュ警視が介入することで明らかにされる。  派遣社員として出版社にやってきたばかりの派遣社員マンディが死体に遭遇。冒頭からいきなり殺人?憎まれてる情報なしに?と思っているとメインの殺人はこの後にやってくる。2021/11/05

bapaksejahtera

14
テムズ河畔に古風な社屋を持つ名門出版社でが舞台。最近就任した若い取締役が辣腕を振るいだし社内に動揺が広がる。折から解雇を通達された社員が建物内で自殺、同時に社には嫌がらせが相次ぐ。その取締役が建物上部に設けられた書庫で変死。死体には蛇のぬいぐるみが巻き付けられていた。社の5人の共同経営者、職員から掃除婦や若い女性派遣社員等、勿論警察官個々に至るまで、著者はその心情に渡る丁寧な描写を行う。出版社と作家との間に生ずる様々な心理模様も巧みに織り込まれる。一連の作品の中でも理解し易い作品と思いつつ上巻を読み終える2023/03/14

Tetchy

5
マンディ・プライスという従来の作者の作品にはいなかった現代的な娘を要所要所に活用する事で、何か軽快なテンポのいいストーリー展開が生まれ、非常に愉しく読み進めることが出来た。とは云え、改行の少ない文字のぎっしり詰まった文章は相変わらずだし、最後の最後に来て救済のない結末を持ってくる所などは、ああ、やはりP.D.ジェイムズか、と嘆息してしまった。しかし、ある種吹っ切れた感があるのは確か。2009/04/13

詩界 -うたか-

2
洋書はなかなか雰囲気掴むの大変だぜ……と思いながら下巻へ2019/08/12

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