ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 策謀と欲望〈下〉

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ハヤカワ・ミステリ文庫
策謀と欲望〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150766122
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

公表されていない連続絞殺魔の手口を知っていたのは、発電所所長宅の夕食会の出席者だけだった。彼らはいずれもヒラリーから脅迫を受けていたらしい。犯人は発電所内にいるのか?ダルグリッシュは地元の警察の協力のもと、複雑な人間関係に踏みこんでいく。やがて、捜査の過程で発電所をめぐる恐るべき陰謀が浮かびあがるが…ミステリ界の頂点に立つ著者が人間の心に渦巻く策謀と欲望をあぶりだす現代本格の最高傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Small World

19
オーソドックスなミステリーとして読んでいると、タイトルどおり策謀的な展開が突然挿入されます。展開が変わった瞬間、「あれっ」と思っちゃいましたが、無事に読了しましたw。登録者数を見ると、P.D.ジェイムズは過去の人になった感がありますが、もう少し読まれていい気もしますね。次は「女には向かない職業」あたりを読んでみたいと思っています。(このミス1992海外編第1位作品)2019/04/14

bapaksejahtera

14
猟奇的な連続殺人犯を模した殺人は意外な犯人の手による物だったし、長い小説は曖昧な形で終わる。UKの警察組織改変に伴い手薄で力量の劣る地方警察の要清で首都警視庁から優秀な刑事が出張って解決に当たる小説のスタイルは無効になった。本作でもダルグリッシュは終始捜査の外に置かれる。だからこの結末は歇むをえないのかもしれぬ。それにしても欧州を跨ぐテロリスト登場は恐れ入る。小説のクライマックスは海上での彼らの破壊活動。肝心の殺人の影が薄くなる。著者はこうした犯罪を扱い慣れていない。本作は本当にシリーズの傑作なのだろうか2023/02/02

のざきち

14
「不自然な死体」からほぼ出版順に読み進めてきたダルグリッシュシリーズ(実際の第一作は「女の顔を覆え」ではありますが)。全編に渡る微に入り細をうがった描写に当初は辟易してましたが、最近は慣れてきたのかそんな作風でもとことん楽しめるようになりました。本書についても真相は比較的平凡な感は否めませんが、丹念に描かれた登場人物たちの人間関係をダルグリッシュが少しずつ紐解いていく推理の過程は十分堪能できました。2020/09/05

ヨッシー

4
評価★★★★☆2025/04/21

Tetchy

4
今回、読んでいて気付いたのはアダム・ダルグリッシュという存在を作者は暗鬱な日常性から解放する導き手に想定しているのではないかということ。悲劇が繙かれた後、関係者それぞれに変化が扉を叩いた。2009/03/11

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