内容説明
ある晩煙のように消え失せ、行方不明となった69歳の老医師。彼の前妻に頼まれ捜索をはじめたキンジーだったが、事件は複雑を極める。失踪と誘拐の二つの可能性、二度結婚した医師の一癖も二癖もある近親者たち、しかも勤め先の老人ホームには医療詐欺の疑いさえかかっていた。ねばり強く調査を続けたキンジーはやがて、驚くべき真実にたどりつくのだが…老人医療の深く危険な闇に切りこんだミステリ界のトップシリーズ。
著者等紹介
グラフトン,スー[グラフトン,スー][Grafton,Sue]
1940年、ケンタッキー州ルイヴィル生まれ。1967年に作家としてデビュー、1982年に女性私立探偵キンジー・ミルホーンを主人公にした『アリバイのA』を発表。以後のシリーズ作品もアメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)賞やアンソニー賞など多くの賞を受賞するなど、高く評価されている
嵯峨静江[サガシズエ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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akiko
6
今作は始まりと終わりが今までと違った。後書きでその理由を知ったけれど最後の「報告します」が好きだったので残念。次からは復活してるらしいとは書いてあったけど⁈今回も年下の怪しげな男に騙されそうになってピンチのキンジー。相変わらず向こうみずでドキドキです。♪♪♪2018/11/11
パカゲニー
1
女性探偵の草分け的シリーズ、円熟味もまして安心して読めました。ただ、携帯もなく科学的捜査もないものはやはり、みんな よまないのかな。2015/08/30
ERI君
0
久しぶりに正統派のハードボイルドの世界を堪能。やはり、うまい。しかし、ラストがいまいち理解できないのは私の読書力が落ちた証拠か。2011/01/10