内容説明
トレースは今回も気乗りがしなかった。しかし、軌道に乗りかけたはずのレストラン経営で急に資金が必要になり、一転調査を引受けた。おなじみグルーチョの依頼は、飛行機事故の一件だった。7年も前に墜落事故で死亡した男の保険金請求が、なぜ今ごろになってなされたのか?遺体は見つかっていないので、男が生きている可能性もあるのだが…。トレースはコネティカット州ウェストポートに飛び、得意のマシンガン・ジョーク片手に聞き込み調査を始める。われらが絶好調コンビ、トレースとチコの爽快かつ鮮やかな活躍を100%楽しめる新作推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
J・P・フリーマン
7
老後のために財産のほとんどを投資したレストランが、水害にあったことで本当に金に困ったトレース。復旧資金を稼ぐためにしぶしぶ保険会社の調査員として働くが、行く先々で飲食業の75%は3年以内に潰れるという怒涛の忠告を受けるのが笑える。酒、女、ギャグが散りばめられた、ザ・パルプといった内容の作品。2020/06/21
ドウ
5
昔『豚は太るか死ぬしかない』という邦題のセンスに魅かれて読んだ本のシリーズ。ダメ人間そのものの主人公が、レストランへの投資のために誰なら気前よく金を貸してくれるかとか、金儲けのための新奇なアイディアとかをウォッカに溺れながら呟きまくりつつ、7年前に行方不明になった夫の保険金を今受け取ろうとする奇妙な未亡人を巡る謎の手掛かりを拾う。終盤途方に暮れたところで恋人(?)があっという間にそれまでの手掛かりから事件を思わぬ方向で解決してしまう。ナンセンスなギャグに笑うついでにミステリも楽しめる、という作品。2019/03/23
ぺぱごじら
1
翻訳ものは訳者の腕にかかっているといえるが、その点この訳者の努力はすごいと感じる。これだけのマシンガンジョークを言葉を換えてしっかり伝えてくれる。
Ryosuke
0
竹2008/11/07
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