内容説明
初老の裕福な銀行家が殺され、28歳も年下の妻が逮捕された。弁護士の依頼で調査を始めたスペンサーは、あまりの単純さにかえって不審を抱く。釣り合わない結婚、事件直前の大喧嘩、アリバイの欠如。彼女に夫殺しを頼まれたという男まで現われる。ここまでうかつな犯人があるだろうか?だがやがて、関係者の裏の繋がりを探り出したスペンサーに銃口が向けられた!私立探偵スペンサーがボストンに巣食う悪に立ち向かう。
著者等紹介
菊池光[キクチミツ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ツバメマン★こち亀読破中
25
スペンサーシリーズ第29弾!弁護士の依頼で銀行家殺人事件の調査を始めるスペンサー、何かがおかしいのは確かなのだが、糸は複雑に縺れている。そしてスペンサーに会った人間が次々に殺されていく…。このシリーズには珍しく登場人物一覧に指を挟み確認確認しながら読みました!(因みに仕事でもこんなに確認しないぞ!!)いやーっ早川文庫で良かったッス(笑)2017/01/25
白きゅⅡ
18
『スペンサー』シリーズ第29作。裕福な銀行家の殺害を巡る真相解明の話し。前作や前々作に比べると、少しインパクトに欠けた作品でした!2010/10/04
きのこ
17
リーズリングが飲みたくなる本。ホークやビィニイがスペンサーのために働く姿が微笑ましい(笑)にしてもパールが老いていく様が気掛かりすぎるよ。2022/03/13
GAKU
6
私の大好きな作家、ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズ。 何度目かの再読です。 ハードボイルド好きの方で、未読な方は是非読んでいただきたいです。2015/06/02
matsu
5
個人的スペンサー再読フェア。いつも通りのやり方で操作を進めるスペンサーだが、どうもいつも通りには事が運ばない。調べても調べても先が見えてこない。本人いわく「石をひっくり返すと新しい石が3つ出てくる」と。頭痛がするほどこんがらかった展開の末に、たどり着いた結末はあっけにとられるほどシンプル。通奏低音の如く併走する「助けられなかった死」のテーマも興味深い。異色の一冊だと思う俺だ。2017/06/08