内容説明
サニーの新しい仕事はストーカー対策のボディガード。依頼人は厭味な女性で、サニーは早く仕事を終えるべくストーカーの正体を探るが、依頼人に余計な真似をするなと言われる。そして依頼人に似た女性が殺された直後、突然の解雇を通告された。納得がいかず真相を追うサニーの前に、裏世界に繋がる驚くべき人間関係が…肩肘張らずに自立する生き方の理想形、女性探偵サニー・ランドル・シリーズ第2弾。文庫オリジナル。
著者等紹介
奥村章子[オクムラアキコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
265
★★★☆☆ サニー・ランドルシリーズ第2作目。 サニーが、女権拡張論者よりストーカーから守って欲しいと依頼を受けると共に、姉から夫の浮気調査を依頼される。その後殺人事件が起こり、サニーは犯人を捜すというストーリー。 女性を主人公に据えたこのシリーズは安定して面白いが、サニーとリッチーの関係がジェッシイとジェンの関係とほぼ一緒でワンパターンなのが少し不満。 最後に真相が本作でも登場のトニイによって語られて終わるといつ呆気ない幕切れからのリッチーとスパイク登場で感動。真実の愛が本作のテーマだったのか…2022/11/12
bapaksejahtera
17
女性探偵サニーランドルシリーズ2作目。この時期スペンサーはもとより警察署長Jストーンのシリーズも快調に進みとても70歳を前にした老作家とは思えぬ充実の活動である。女性の主人公とて膂力に乏しい上射撃能力も卓越している訳では無い主人公に今回はストーカーに悩むフェミニストの護衛の仕事が舞い込む。スペンサーにもレイチェルという同種の人物が登場したが、今回はそれとは異なり直ぐに関係悪化に至る。その理由は実は、という次第。全体に会話の多い軽いタッチで物語が進む。織り込まれる実の姉や友人の夫婦関係の話題も煩くない佳品。2023/05/12
中身はおじさん
6
ロバート・B・パーカーが、女性を主人公に小説を書く? そう思いながら読見始めた一作目でした。これがなかなか良かった。本書2作目も、「パーカーだよね?」と再確認したくなるほどの出来です。うまい。なぜ、こんなに女を書ける?とはいえ、本編の大きなテーマである「自立した女性像」の古さは、いかんともしがたく、中盤からだれてきます。そこが、「男であることを追及するスペンサーシリーズ」とは違います。ま、お馴染みの人物達が登場するのでニヤリとなります。ウオッ!スペンサー、読もう!2021/11/03
tai65
3
星4つ2019/05/01
はげ太郎
1
行動は起こす、突き進む、しかし助けてもらっちゃうサニー。女性である特権か。2014/12/11