ハヤカワ・ミステリ文庫<br> コールド・リバー〈下〉

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ハヤカワ・ミステリ文庫
コールド・リバー〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150753832
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

瀕死の少女はヴィクを見ると「ナギー」とつぶやいて意識を失った。少女は病院に搬送されたが、数日後に姿を消してしまう。警察は少女から渡されたものをよこせと執拗に迫るが、ヴィクには心当たりがなかった。警察に調査を妨害されながら、ようやく少女の家を突き止めたヴィクは、そこで謎の男に襲撃される。警察だけでなくマフィアも少女を追っているようで…。シカゴの闇と対峙するヴィクの闘いが熾烈さを増してゆく。

著者等紹介

パレツキー,サラ[パレツキー,サラ] [Paretsky,Sara]
1947年アイオワ州生まれ、カンザス州で育つ。現在はシカゴ在住。1982年に“V・I・ウォーショースキー”シリーズの第1作『サマータイム・ブルース』で作家デビュー。1988年に『ダウンタウン・シスター』で英国推理作家協会(CWA)のシルヴァー・ダガー賞を獲得。2002年には同ダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)を受賞し、さらに2003年の『ブラック・リスト』で同ゴールド・ダガー賞も受賞した。2011年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)のグランド・マスター賞に輝いた

山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mc6ρ助

15
『害虫とつきあうときは、自分自身が害虫になったりしないよう、くれぐれも用心しなくてはならない。(p76)』今回も入院を免れたV.I.、自分の年齢を言わなくなったが、ミスタ・コントリーラスは90歳になんなんとする。ところで、登場人物紹介にマリ・ライアスンの名前がないのはなんなんだろう、今回もなかなかシブイ演技(一人で逃げるのかよ)を見せてくれているのに。ユダヤ人が被害者一辺倒ではないパレスチナを知ってしまうと楽しむのが複雑な一編、あっちで5月に最新刊、Pay Dirtが出るんだって。2024/03/31

Masa

7
読了。V•Iって結局いまいくつ? と思いながら読みました。なんかいつも忘れてしまう(頭のなかではいつまでもキャスリン・ターナー)。今回も手に汗握る。プロットが良く考えられていた感想で謝辞を読んでなるほど、と。最近の作品の中では結構好きな方かも。ミスタ・コントレーラスがすごい好き。もう少し登場してもらいたかった。とても面白くて一気読みでした。2024/03/25

いっこ

4
かなりの年齢になっているはずのヴィク。日ごろの鍛錬で相変わらずタフなのは安心できるが、それでも一抹の不安を抱えながら読み続けた。最新技術や強力な人脈が、体力をカバーしているようだ。コーニーの凶暴さの理由が判明するのだが、この都市はこういう風潮をいつまで引きずるのだろうか。一つ気になったのは、「ニッサンのレクサス」という表現。わざと間違えたのか?ヴィクの愛車はマスタング。日本車なんてどれも一緒と思っているのかしら。2024/04/23

コガネイ桜

2
シカゴの私立探偵ヴィクは、襲撃されたシナゴーグを見回った帰り道で瀕死の少女を発見した。更に、そのニュースを見た、子供時代の隣人の子供が、自分の親の犯罪への関与を心配して相談に来た。直後から警察がしつこく付きまとうようになり、ヴィクは調査を本格化する。権力を笠に着た警察に暴力でボロボロに痛めつけられても徹底的に抵抗し、飼い犬2匹、隣人、友人達を心から大切にし、全力で守リながら、真実を解明し、悪党共をやっつけ、スカッとさせてくれる。 いつもながら、警察の横暴は目に余るが、程度の差こそあれ、日本の警察も同類か。2024/04/22

アルクシ・ガイ

1
ワクチンを打っても安心はできないのよ、ヴィク。2024/04/07

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