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ハヤカワ・ミステリ文庫
漂う殺人鬼―ダイヤモンド警視シリーズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 610p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150747244
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

衆人環視の浜辺で女性が絞殺された。目撃者は皆無で証拠も波に洗われ、被害者の身元さえつかめない。だがダイヤモンド警視の地道な捜査により、被害者が犯罪心理分析官で、警察に協力し連続殺人鬼を追っていたことが判明する。現場に不気味な詩の一篇を残す殺人犯は、大胆にも次の犯行予告をする。狡猾な殺人鬼とダイヤモンドの頭脳戦の行方は?英国推理作家協会賞六度受賞の名手が、サイコ・サスペンスに挑んだ意欲作。

著者等紹介

ラヴゼイ,ピーター[ラヴゼイ,ピーター][Lovesey,Peter]
1936年、英国ミドルセックス州生まれ。70年に『死の競歩』でデビュー。82年に刊行された『偽のデュー警部』で英国推理作家協会(CWA)賞ゴールド・ダガー賞を受賞したほか、同シルヴァー・ダガー賞を三回受賞し、2000年に巨匠賞にあたる同ダイヤモンド・ダガー賞を受賞。2007年には同最優秀短篇賞も受賞し、英国ミステリ界の第一人者として活躍している。“ダイヤモンド警視”や、“クリップ&サッカレイ”シリーズのほか、単発作品でも高い評価を受けている

山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネコベス

31
混雑した日曜の午後の浜辺で女性が絞殺された。目撃者も無く被害者の身元も分からぬまま。ヘン警部はバース警察署のダイヤモンド警視と協力しながら捜査を進め、被害者は連続殺人犯を分析していたプロファイラーだったことが判明。ダイヤモンドは全力を挙げて殺人鬼の痕跡を追う。頑固でへそ曲がりだが捜査に関しては一流のくせ者ダイヤモンド警視が活躍するシリーズ。ストーリーも面白いが、いちいちシニカルな受け答えをするダイヤモンドの軽口が楽しい。2019/02/06

mayumi

29
ピーター・ダイヤモンドシリーズ。これは面白かった!海水浴場で起きた目撃者なき殺人と「古老の舟乗り」という詩になぞらえた連続殺人。海水浴場で殺された女性がこの連続殺人のプロファイリングを行なっていたことから、事件の関連性が疑われる…というストーリー。今回、ダイヤモンド警視は100ページ過ぎまで登場しない。その代わりに話を引っ張るのは別の署の女刑事・ヘン。彼女とダイヤモンド警視が合同捜査を進めていく。冒頭の「殺人をするなら〜」の文に惑わされた。作者、うまいことミスリードしたなあ。2020/08/07

Ribes triste

17
ダイヤモンド警視シリーズ。シリーズ後半にきて、登場人物たちの身辺の時間の流れを感じる。ダイヤモンドの最愛の妻ステフは亡くなり、悩ましい記者だったインゲボルグは、刑事としてダイヤモンドの有能な部下になっている。今回もいつの間にやら事件の渦中に入り込んでいるところが、実にダイヤモンドらしいなぁと思いながら読了。2020/02/19

J・P・フリーマン

10
ダイヤモンド警部シリーズ。ところどころにユーモア溢れる会話を交えたラヴゼイらしさがありますが、今回はサイコサスペンス風の展開が続きます。しかし、冗長という感じも。前半は殺人事件の目撃者捜しが焦点となるのだが、なぜか警察に見つかりたくない目撃者。その理由が気になって、読書を牽引する要素になっているのですが、いざ見つかり理由も判明したら目撃者はそれっきり出てきません。面白いんだけど、そんなに引っ張る必要はないんじゃないかと、思ったりもして。ちょっとここが気になった点かなあ。2018/07/07

bapaksejahtera

9
愛妻に死なれて一年。主人公がどうなることかと心配した。英国南部海岸の小警察管内で心理分析学者が殺される事件が本作の発端。女性警部が主役となって捜査が進められ、ダイヤモンドは当初姿を見せないが、登場早々大いに笑わせてくれる。事件は有名人相手のシリアル殺人へと進行し、冒頭の被害者は心理分析を担当していた事が判明。ダイアモンドと女性警部は相携え事件解決に当たる。最後は意外な人物が犯人と分かるのだが納得の結末。主人公も優秀な女性の扱いをだんだんと心得てきているようである。本シリーズはストックが残り少なく、寂しい。2021/03/30

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