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ハヤカワ・ミステリ文庫
緑は危険

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150730017
  • NDC分類 933

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

93
★★★★☆ 6人の容疑者の中から犯人を捜す、コックリル警部物の長編。 正統派の本格推理で、かなりのミスディレクションが散りばめられており、犯人を当てるのは困難。自分もあっさり騙されました(´Д` ) しかし決してアンフェアではなく、非常に読み応えのあるミステリだった。 醜男だけど女にモテまくるイーデンのキャラがあまりピンとこなかったのと、コックリル警部の天才ぶりが短編ほど描写しきれていなかった点は少し残念。2019/07/24

セウテス

72
コックリル警部シリーズ第2弾。〔再読〕ブランド作品の特徴は、極めて狭い人間関係の中で殺人が起こる事、繊細な人間描写があり登場人物の設定がはっきりしている事、二転三転する展開に意外な犯人であり論理的に推理が出来る事です。舞台は陸軍病院、次々と負傷者が運び込まれる中一介の郵便配達人が、骨折であったにも拘わらず殺害されてしまう。何故彼はこんな狭い環境の中、殺されなければ成らなかったのか。ジグソーパズルが段々と作られて行き、ミスリード用のピースがどんどん排除されて行く様は、痛快としか言えない。これぞ黄金期の名作。2016/06/13

雪紫

44
再読。野戦病院で郵便配達夫ヒギンズは手術中に死んだ。容疑者は7人。その中から殺人の証拠に気付いたものが犠牲となり・・・。読みにくいけど、約300ページで綴られる戦時中の中でフーダニット、ホワイダニット、ハウダニットだけでなく看護婦それぞれの恋模様とそれに一喜一憂する様も詰め込む、ブランドの作風を確立させた傑作。しかし、このやり口、コッキーがケントの恐怖言われるのも無理ないわ。2020/11/25

藤月はな(灯れ松明の火)

27
恩田陸さんの「球形の季節」で登場人物のみのりが夜を徹してまで読んだ本でもあり、恩田さんのエッセイでも紹介されていたので読みました。入り混じる好意関係図、小出しにされる登場人物たちの不穏な過去の伏線が回収されていくのは流石。しかし、「ジェゼベルの死」でも思ったけど早い段階で犯人の目星がついていて何で手を打たないんだ、コックリル!お前の「ケントの恐怖」という名は「分かっていながら人を多く、死なせる、無能に近い人物」という意味か、JDCか!その分、あの最期は遣る瀬無さすぎて泣けます。生き残った人々に幸運を。2012/11/12

yumiDON

25
面白かったです!!戦時下の病院で手術中に起こった殺人、それが解決しない中続けて起こる第二の殺人、容疑者は善良な医師と看護婦(時代は大戦中なので看護婦でいいかと)。善良とはいえ、6人の容疑者の恋愛関係がすごい。空襲が続く中で、恋の鞘当てが火花を散らすのは、なんとも海外的です。ラストはとてもよかった。哀しみを伴いつつ、皮肉な部分もありミステリーの王道な展開、好きです。伏線回収もさすがですね。気持ちよく読み終えることができました。2015/05/07

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